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「急いでください」から3連続バーディ 時松隆光はペナルティも回避

◇国内男子◇アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ 3日目(15日)◇相模原ゴルフクラブ 東コース(神奈川県)◇7298yd(パー72)

後半15番、時松隆光の組に競技委員から“警告”が入った。「ちょっと急いでください」。パー3の14番でも間隔が空いていると感じた前の組は、すでに16番のグリーン付近でプレーしていた。

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強風が吹き、難度が上がったコースと対峙(たいじ)すれば考えることは多くなる。さらに「ご存知と思いますけど、僕の(バックスイングをゆったり上げる)スイングは人より遅いので、急がないといけない気持ちでいつもやってるんですけど…」と恐縮しきり。上位にいる同伴競技者にも迷惑をかけられないと、そこからは必死だった。

「走って打つ、走って打つというのを無心でやりました。もう(帯同キャディに)距離聞いて、すぐ打つ、みたいな」。飛距離が出るタイプではないから、セカンドオナーも多くなる。「僕より(走って距離を調べなくてはいけない)キャディさんがきつかったと思う。申し訳ない」

結果的には会心の上がり3連続バーディ。16番は花道からチップイン、17番(パー3)も1.5mに絡め、18番(パー5)はフォローの風に乗せて2オン2パットで獲った。「風が吹いていたら、僕でもいろいろ考えることは考えているので。前に追いつく一心で考えすぎないことがバーディにつながったのかな。競技委員さんに感謝したい」。反省とお礼、二重の意味で再び頭を下げた。

「69」で通算8アンダー、首位と2打差2位につけた。2018年「関西オープン」以来となるツアー4勝目、選手会長就任後初のタイトルもかかる。「池田会長、宮里会長、石川会長と(直近の)選手会長が(任期中に)優勝されている。僕も続かないと」と責任感をにじませた。(神奈川県相模原市/亀山泰宏)

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