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ジャンボ尾崎がセレクションを公開「男子を育てたい気持ちはあるが…」

国内ツアー通算94勝を誇る尾崎将司が主宰する「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」の入会セレクションが27日、メディア向けに公開された。今年は新型コロナウイルス感染拡大に配慮して、セレクションは4日間にわたって各日約5人ずつ、千葉県内にあるジャンボ尾崎ゴルフアカデミー内で実施された。

セレクションの対象となったのは4月入学の新高校生から大学生(22歳)までの男女で、申し込みのあった50人を書類選考で27人に絞り、尾崎が直接見て合否を決める。この日は各選手がアイアン(男子5I、女子6I)、ドライバー、ウェッジと順番に打ち、最後は先端に羽根の付いたクラブを振って、尾崎が1人ずつその様子をチェックした。

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セレクションはあと1日残っているが、ここまでの3回を振り返って「女の子の方が可能性のある選手が多かった。男子を育てたい気持ちはあるのだけど…」と尾崎は言う。「こういう時代だから筋力を鍛えている選手は多いけど、ゴルフでは柔軟性やバランス、リズムが大事。ゴルフの基本はコントロールゲームだから、ピッチャーが球を投げるときのリリースのように手首や指先の感覚も大切になる。バッタータイプが多かったな」と、ちょっぴり残念そう。幼い頃にゴルフ以外のスポーツをやる重要性も強調した。

女子のプロスポーツにおいて、ゴルフは試合数や賞金額などの規模が日本国内ではトップクラス。男子は野球やサッカーなどに比べると、まだメジャーとは言い難い。おのずと男女の底辺の広がりや選手層の厚さの違いが出ていると持論を語った。

セレクション結果は一般発表されないが、数人がアカデミーに入会する予定。尾崎は「基本や基礎体力が大切なので、まずはその辺を指導したい。だけど教えると言っても10分の1とか20分の1。あとは自分でつくっていかないといけないので、『頑張れ!』とケツを叩くのが俺の指導だ」と笑った。

一方で、74歳になった尾崎自身のプレーについては覇気がない。「あんなに細い子が簡単に270ヤード先のフェンスに当てるんだから…。生徒たちが良くなってくれるのが目指すところだ」と、プレーへの熱意は冷めたまま。

「最近は自転車に乗ったりしているよ…電動だけど(笑)。あんな良いものはないな!」と笑い話を織り交ぜつつ、「年寄りは(ワクチン)注射は早く打つけど動き出すのは一番最後。球打ちはもう少し暖かくなる3月中旬以降にやれればいい。戦いたいという気持ちが去年一回くじけているから、そこら辺から立ち直らせていかないといけない」という。まずは重く硬い体を動かすモチベーションを生み出すこと。レジェンドは暗く沈む胸の内をつとめて陽気に語った。(千葉県千葉市/今岡涼太)

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