遼、屈指の難コースと花粉症に弱り顔
3週間のオープンウィークを挟んでの開幕となる国内男子ツアー「三菱ダイヤモンドカップゴルフ」のプロアマ戦が27日(水)に行われ、石川遼が18ホールをプレー。深いラフと狭いフェアウェイ、さらに海風と左右からせり出す黒松が“空中のハザード”として選手の行く手を阻む屈指の難コース、大洗GCの最終チェックを行った。
「左右どちらかに入ってはいけないラフにティショットを打ち込むと、グリーンも狙えない。毎ホールに必ずあるので、しっかりマネジメントしないと。他のコースでも(そういう場所が)あるけど、それよりレベルの高い次元ですね」。石川が「SWで出すのが精いっぱいだった」、と驚くほどの深いラフも点在しており、「ミスを最小限に抑えるかがカギ」と強い警戒を示していた。
そして、上空高くを吹く海風。18番の2打目では「ショットを打つ時は風を感じなくても、上空で左からのアゲンストの風が吹いていてビックリ」と、グリーンに届かずショート。「無風に感じても、このホールは常に風が吹いていると思って計算して打ちたいですね」と、実際に体験して得た情報を胸に刻み込んでいた。さらに石川にとって予想外の障壁が。「今年、花粉症デビューです。鼻水や目は大丈夫ですが、喉がキツイですね」と、どうやら芝草系の花粉症に悩まされている様子。薬は飲んでおらず「集中すれば大丈夫です」とはいうものの、足元から拾い上げた芝を憎憎しげに眺めていた。
「今シーズンで一番きついラウンドになる予感がします」と、開幕を前に厳しい戦いを覚悟する石川。初日と2日目は、片山晋呉、小田孔明と同組。片山とは4度目の同組となるが、「組が一緒になるたびに学ぶことが多い」と振り返る。「(状況に)左右されない固い心と、崩れにくいスイング。片山さんがこういうコースで強い理由が分かる気がします」。最高のお手本となる先輩と共に、難コースを制することができるか。