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2020年 SMBCシンガポールオープン
期間:01/16〜01/19 場所:セントーサGC(シンガポール)

ジムで「吐いた」オフを経て 木下稜介は3日連続アンダーパー

◇国内男子&アジアンツアー◇SMBCシンガポールオープン 3日目(18日)◇セントーサGC(シンガポール)◇7397yd(パー71)

54ホールを消化して、日本勢のトップに木下稜介が立った。16位タイから6バーディ、2ボギーの「67」をマーク。カラーから7mを沈めた5番からの3連続バーディをきっかけに、通算7アンダーの8位タイに浮上した。シード選手として2年目の今季は、大きな目標を掲げて開幕戦に乗り込んできた。

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「期待半分、不安半分でシンガポールに来ました」という。賞金ランキング34位で一年を終えて迎えたこのオフ、プライベートでのゴルフが絶好調。「シーズンが終わってから良くて…今週、アカンかったらどうしようと思っていた」。その手ごたえはウソではなかった。初日からショットでチャンスを多くつくってアンダーパーを3日続け、「うまくいっている」と、いまある感触を喜んだ。

約1カ月の休みの間、トレーニングで多く汗を流した。というか、「キツくて吐いた」。大阪府内のジムで、トレーナーが用意してくれた1時間のメニューを、最初はほとんど消化できなかった。「今までは重いものを持つトレーニングだったものを“瞬発系”にしました。回数を重ねて、やっと全種目をこなせるようになった」。2㎏の増量だけでない、ゴルフへの効果はすぐに出た。「スイングの切り返しがスムーズになって、質のいいドローボールになった。すごく手ごたえを感じている」

1991年7月生まれ。“松山英樹石川遼と同学年”というフレーズがいつも付いて回る。いつかは追いつきたいという気持ちでいつつ、ふたりにも「積極的に質問に行く」という。「(彼らとは)天と地の差がある。でもうまい選手に聞くのが一番の近道。そこにプライドはないです」

2020年を飛躍の年にしたい思いは人一倍だ。「僕は学生の頃から、一歩一歩というタイプ」と自己分析しながら、シーズンの目標は小さくない。「でっかく言うと、賞金王を目指してやる思いで取り組んでいます。最低1勝。できれば2勝、3勝としたい」。まずは世界トップレベルのプレーヤーがいるフィールドで、意気込みを証明したい。(シンガポール/桂川洋一)

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