オリンピアンと卓球対決も クーチャーは「日本に行きたい」
◇国内男子&アジアンツアー◇SMBCシンガポールオープン 2日目(17日)◇セントーサGC(シンガポール)◇7397yd(パー71)
2016年「リオデジャネイロ五輪」のメダリストたちが勢ぞろいしたシンガポール。ジャスティン・ローズ(イングランド)とヘンリック・ステンソン(スウェーデン)は今大会が新年最初の試合である一方で、マット・クーチャーはすでに2試合をこなしてきた。試合勘ばっちりで、通算8アンダー4位タイで決勝ラウンドに進んだ。
世界ランキング対象の試合で1月第1週から“皆勤賞”。ハワイでの米ツアー「セントリートーナメントofチャンピオンズ」、「ソニーオープンinハワイ」を戦って、シンガポールで3連戦目をプレーしている。初日「66」に続いて、第2ラウンドは「68」と安定。「朝は風が強くて難しいホールもあったけれど。満足している。週末に向けていいポジション。天気がどうなるか分からないから、目標スコアは決めないよ。1ホールずつ、ベストを尽くしたい」と笑顔で語った。
リオで銅のクーチャーだが、2020年・東京大会への道は険しい。世界ランキング24位といえども、米国勢の13番手。各国・地域で最大4つの代表枠は遠そう。だが、本人はあきらめていない。「USAチームの選考を通るのは難しいけれど、チャレンジしたい。リオで素晴らしい経験をしたから、日本にもぜひ行きたいんだ。残り試合で頑張って代表入りしたい」
招待選手は大変だ。2日目は午前8時40分スタートのラウンドを終えた後、大会スポンサーにあいさつに出向いた。さらに午後4時からはクラブハウスでイベントに参加。PGAツアーで卓球の名手としても知られる41歳は、2008年「北京オリンピック」に出場したルーマニア卓球女子のイウリア・ネクラさんと対決。敗れはしたが、1ゲームを取ってみせた。(シンガポール/桂川洋一)