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2020年 SMBCシンガポールオープン
期間:01/16〜01/19 場所:セントーサGC(シンガポール)

2日間で61パットも 石川遼はアイアン不振「リズム崩れた」

◇国内男子&アジアンツアー◇SMBCシンガポールオープン 2日目(17日)◇セントーサGC(シンガポール)◇7397yd(パー71)

15位タイで第2ラウンドを迎えた石川遼は1バーディ、3ボギーの「73」とスコアを落とし、通算イーブンパーの暫定42位タイに後退した。惜しいパットが続き、スコアを伸ばしあぐねた展開の要因に、低かったアイアンショットの精度を挙げた。

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スタートから後半12番まで並んだパーのうち、“寄せワン”で拾ったのは8番(パー3)だけ。ほかはすべて2パットだった。ティショットの状態には納得しながら、2打目以降に不満を募らせた。「2、3mのバーディチャンスが全然なかった。あっても5、6mばかり。10mくらいのバーディパットも2日で10回くらい打たされて、なんとか2パットにしている」。パット数は初日「30」、2日目は「31」にのぼった。

この日、初めてスコアが動いたのが13番。左ラフからの2打目をグリーン右手前のティフトン芝のラフに外してボギーとした。左サイドのフェアウェイバンカーからの2打目を、目の前のアゴに当てた16番をボギー。続く17番(パー3)も第1打をアイアンでバンカーに突っ込み、“目玉”をつくってもうひとつボギーを重ねた。

アイアンショットで好機をつくれず「きょうは練習場から『なにか違うな…』と思ったが、“なにか”が分からなかった」という。「近くに付けなくちゃ、付けなくちゃ…と欲が出てリズムが崩れてしまった」。予選落ちは免れたが、上位は遠ざかった。

同じ組でプレーしたジャズ・ジェーンワタナノンド(タイ)が通算10アンダーの首位に立ち、連覇への可能性を膨らませている。「ジャズは日本のコースよりも、こっちのほうがやりやすそうに見える。ここは“アメリカ基準”のコース。(自分も)世界を目指したいので、こういうコースで4日間、安定したスコアを出したい」と石川。打つべきエリアが限定された、“ごまかし”のきかない18ホールでのプレーが楽しいだけに、余計に唇を強く噛む。

最終18番(パー5)で、1W、4Iとつないでバーディを獲った。「最後のティショット、セカンドで、あしたやりたいことが見えてきた。まだまだあきらめずにやりたい」と3日目に視線を向けた。(シンガポール/桂川洋一)

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