2019年 日本シリーズJTカップ

石川遼はショット充実で逆転射程 「本当にチャンスはある」

2019/12/07 19:02
石川遼(左)は賞金王が懸かる今平周吾と同じ2打差5位で最終日へ

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 3日目(7日)◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70)

通算4アンダー5位タイから2打差の首位を追う最終日へ、石川遼は「本当にチャンスはある」と言った。4バーディ、2ボギーの「68」。ムービングデーに思い描く猛チャージとはいかなくても、ショットの充実感が自分の中の期待値を上げている。

初日のホールアウト後には「自分の中で試したいことがある」とだけ話していた。54ホールを終え、もう少し踏み込んだ。「技術的な部分で納得できると、メンタル的にもだいぶ改善されてくる。メンタルだけで球をまっすぐ飛ばすのには限界があって、その支えになる技術が大事。その技術をもっているだけでなく、頭で理解して実際にできてくると、メンタルにもつながってくる」。連勝を飾った夏場の状態に「戻す」のではなく、スイングの再現性にこだわり、さらに高い次元を目指す試みが着々と進んでいる。

後半15番(パー3)では6Iでベタピンのバーディ。17番(パー5)も1Wと6Iで2オンからイーグル逃しのバーディを奪った。「本当に楽しくゴルフができている」という言葉もショットへの手ごたえゆえ。シーズン最後に優勝賞金4000万円を積み上げれば、生涯獲得賞金は10億円を突破する。28歳2カ月21日での到達は、池田勇太の31歳8カ月26日を大幅に上回るツアー最速記録となる。(東京都稲城市/亀山泰宏)

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