2019年 日本シリーズJTカップ

わずらわしいのはキライ…小平智の大逆転V再現への吉兆は

2019/12/07 18:16
厚着のゴルフはニガテ…小平智は連覇の可能性を残した

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 3日目(7日)◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70)

「血液型はO型なんで。(上着を)脱いだり、着たり、傘をさしたり…そういうのが好きじゃないんです。自分のリズムでやりたい」。そう話す小平智にとって、ここ2日間は最悪の気候と言っていい。2日目の正午の気温は9.4℃、ムービングデーは5.6℃だった。厳しい寒さとの戦いは、米ツアーを主戦場にする30歳にとっては難敵だ。

いずれも「69」で回った2日間は、リバーシブルのダウンジャケットを体感温度に合わせて都度、表、裏にして脱ぎ着を繰り返している。「最近は寒いところでゴルフをすることがない。手がかじかんで、脱いだり、着たりしているのが大変」。温暖なフロリダ州に米国の拠点を構えて1年が経つ。「1Wで10ydくらい、5Iで5ydくらい落ちる感じ。手が冷たくて感覚がないまま打っているような…」と距離感にも苦労するが、今週はまだオーバーパーをたたいていない。

優勝した前年大会は最終日に「64」をたたき出し、石川遼ハン・ジュンゴン(韓国)とのプレーオフを制した。いま抱えている、「ずっと同じような、盛り上がらないゴルフ。もう少しバーディを獲りたい」という不満はもちろん、連覇をあきらめていないから。

不思議な吉兆がある。54ホールを終えて首位と4打差の通算2アンダー11位タイ。最終組の3組前でプレーする最終日、というシチュエーションは1年前とまったく同じ。「やめてくださいよ、そういうこと言うの(笑)。まあ去年、自分がやったことなのでその事実はうれしい。同じ感じになればいいと思いますけど、自分が伸ばさなければそうならない。まずあしたは攻めていく」

最後にもうひとつ朗報。8日(日)は晴れ、正午の気温は11℃という予報が出ている。(東京都稲城市/桂川洋一)

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