1807万円差 賞金王争いはことしも最終戦で今平周吾VSノリス
◇国内男子◇カシオワールドオープン 最終日(1日)◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知)◇7335yd(パー72)
最終戦での賞金王争いは昨年と同じ2人に絞られた。ランキングトップを走る今平周吾に、ショーン・ノリス(南アフリカ)が今大会の2位に入ったことで約1807万円差に接近したが、逆転には「日本シリーズJTカップ」(東京よみうりカントリークラブ)での優勝が条件になった。
ノリスは10アンダーの7位から出た最終ラウンドでコースレコードに並ぶ「64」をマークした。後半16番では1オンからイーグルを奪取。「キャディの弟と『勝つためには絶対にイーグルを決めないといけない』と話していた」と1Wショットをピンそば1mにつけた。スタート前にターゲットにした通算18アンダーにのせたこともあり、「内容のあるプレーもできたけれど、キム・キョンテにおめでとうと言いたい」と素直に優勝者を讃えた。
今平に3340万円差で入った前年の最終戦は初日29位タイと出遅れ、いきなり旗色が悪くなった。ことしは調子を上げてティオフできそう。「2年前は2位に入った。好きなコースで自分の状態も良いので楽しみ」と不敵に笑った。
2年連続のタイトル獲得を目前にしている今平は今週、ショットの調子に苦しみながら最終日に「65」をマークした。初日84位の出遅れから39位タイでフィニッシュ。「きのうまでは体が止まっていた。きょうはスイングでしっかり回転することを意識した」と調子を取り戻した。
「来週に向けた調整をしたい」という思いから、極寒の東京決戦に向けてこの日は苦手な“厚着”でプレー。「どっちにしろ、最終戦でノリス選手よりも上に行けばいい。最後の勝負です」と身も心も状態は整った。(高知県芸西村/桂川洋一)
※日本シリーズJTカップの優勝賞金は4000万円、単独2位は1500万円。ノリスが優勝すると賞金王に。ノリスが2位以下に終わった場合は今平が戴冠する。