2019年 シンハン ドンヘ オープン

疲労回復サムギョプサルパワー?! 星野陸也が優勝射程圏内に急浮上

2019/09/21 18:50
星野陸也が「66」をマークし7位に浮上した

◇国内男子・KPGA・アジアン◇シンハン ドンヘ オープン 3日目(21日)◇ベアーズベストチェオンナGC(韓国)◇7252yd(パー71)

ムービングデーに23歳の星野陸也がリーダーボードを駆け上がった。首位と7打差の29位から出て7バーディ、2ボギーの「66」でプレー。通算6アンダーとして7位に浮上した。首位とは5打差。6月「ダンロップ・スリクソン福島オープン」以来のツアー2勝目は射程圏内だ。

前半11番で108ydの2打目を2.5mにつけ、12番(パー3)でピン奥4mを流し込み、2連続バーディとした。さらに、3打目をOKにつけた14番(パー5)から、「低いドローで狙った」2打目を50cmにピタリとつけた16番まで3連続バーディを奪った。「ラフに入ると厳しい」というコースで、後半は「フェアウェイキープが落ちてきた」とやや失速。7番(パー3)では「パンチが入った」とアプローチで2mオーバーさせてのボギーに唇を噛んだ。

「先週、先々週と比べたら体の調子が一番いい」という。理由を問われると「(韓国に来て)サムギョプサル(韓国式豚バラ焼肉)を食べているからじゃないですかね」と笑ってみせるが、あながち冗談から出た言葉ではない。

前年は開幕から1カ月で6㎏も痩せて「やばいと思った」と、以降は体重の増量に励んだ。現在は体重78㎏をキープしている。当初は「無理やり食べるようにしていた」というが、いまでは「“爆食い”しなくても普通に落ちなくなってきた」と体質が変化しつつある。

「食べられているのが一番いい、疲れもとれるので」と16日(月)に韓国に入ってから、2度にわたりサムギョプサルに舌鼓を打った。「昨日は鳥鍋?食べました。きょうは(また)サムギョプサル(笑)」だそうだ。

ツアー遠征中も毎週月曜日や火曜日に「軽く筋肉痛になるくらい」の全身の筋力トレーニングを欠かさない。「ダスティン・ジョンソンジャスティン・トーマスの中間ぐらいの体にはしたいなと思います」と理想の体型を目指して時間を費やす。その成果は「去年よりもアイアンは5~8yd飛んでいる」としっかり実感している。

首位は11アンダー。「前半のハーフで10アンダーまでいけばチャンスあると思う。あすの前半次第かな」と虎視眈々とカップを狙う。(韓国・インチョン/柴田雄平)

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