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最大6打差の独走レース 石川遼は“守り”を見せず連続V

◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ最終日(25日)◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178yd(パー72)

最大6打のリードを築く、後続に陰すら踏ませない完勝だった。3打差の単独首位からスタートした石川遼が5バーディ、1ボギーの「68」で大会レコードに並ぶ通算20アンダーとし、自身初の2試合連続優勝を達成。「自分のプレーだけに集中しようと思ったけど難しかった」と独走の展開を振り返りながらも、最終的にはリードを4打に広げてゴールテープを切った。

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独走レースの幕開けは、「少しドタバタだった」というピンチを救う一打だった。右ラフからの2打目をグリーン右ラフに入れ、「昨日まではなかったミスなので、ちょっと違うな」と不安がよぎる。ここで、「苦しいときに頼りになる」という58度のSWが助けになった。残り10ydから少し強めに入ったボールは、ピンに当たってカップに吸い込まれるチップインバーディ。「理想のアプローチではなかった」と首を振ったが、同組の堀川未来夢チャン・キム(韓国)がボギー発進したことで、最初の1ホールを終えてリードを5打に広げることに成功した。

3番(パー5)の2打目は“直ドラ”で花道まで運び、3mのバーディパットを決めてガッツポーズ。グリーンを外した5番では、グリーン手前エッジ8ydからSWでカップへ流し込み2つ目のチップインバーディ。再び右拳を強く握りしめ、リードを6打に広げた。

5番の3打目は「パターのほうがOKに寄る可能性は高かった」というが、あえて「トップやダフリのリスクがある」ウェッジを選択。その背景には、「少しでも、守っていると思われるチョイスはしないほうがいい」という考えがあった。「寄せやすいのはパターだけど、入る可能性が高いのはウェッジ」。大きなリードを保ちながらも、追われる同伴選手との駆け引きがそこにあった。

リカバリーの場面が目立ったことは、好調が続いていたアイアンショットが乱れたことの裏返しでもある。「今日はアイアン(ショット)が本当に良くなかった」と、この日のパーオン率は4日間でワーストの66.67%。対してティショットのスタッツは好調を示し、「ドライバー(ショット)が良かったので守りに入ることはなかった」と独走レースを支える武器となった。ひとつのクラブが不調なら、別のクラブたちで支え合う。石川が全体的な底上げを実感する部分でもあった。

3000万円を加算した賞金は約6256万円に達し、ランキングでは2011年9月以来、8年ぶりにトップに浮上した。「まだ予選ラウンドを終えて1打リードか、トップタイ。これから決勝ラウンドが始まる感じ」と8年ぶりに返り咲いたトップへの意識は薄いが、この1カ月半の強さと存在感は、タイトルを量産していた当時の姿に重なるものだ。今週を含め、次週の「RIZAP KBCオーガスタ」、「フジサンケイクラシック」、「ANAオープン」と歴代優勝大会が続く。賞金レースでも“独走”の立場となれるのか。石川が、ようやくツアーの主役に戻ってきた。(北海道千歳市/塚田達也)

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