女子プロトーク

岡本綾子一門への扉

2024/08/17 05:00
師匠岡本綾子との出会いを振り返る

同期の服部真夕の師匠だった岡本綾子とは、試合後に3人で食事をともにしたことをきっかけに知り合った。ジュニアの頃からテレビで見ていたスーパースターがすぐそばにいて、若林舞衣子はその時の料理の味を全く覚えていない。しかし、終始にじみ出る優しさやゴルフに対する考え方から「私も岡本さんから色々学びたい」と入門を意識するようになった。まずは服部に自分の気持ちを伝えて了承をもらった。そして迎えた直談判の日。入門したい気持ちを伝えると、岡本からは「ほかの弟子にも確認を取ってみるから待ってほしい」と意外な答えが返ってきた。師匠である前に、人としての気配りや義理を重んじる姿をそこに見た。後日、入門の許可をもらい岡本一門のプロとして歩みを始める。


技術面と精神面を直接学ぶ一方で、同門には表純子森田理香子らツアーで活躍するトップ選手が多数いて、姉弟子でありながらもライバルの関係。自分自身の技術を高めることにも大きくつながり、プロとして試合に向き合う姿勢も変わった。2012年「西陣レディスクラシック」で4年ぶり2度目の優勝を果たす、少し前の出来事だった。