女子プロトーク

いつかはお寺でゴルフを

2024/07/20 00:05
体育教師との両立は大変だった

体育教師になりたいという夢があったことも、古屋京子が大学進学を選んだ理由のひとつ。もしプロゴルファーになれなかったとしても、スポーツが与える感動を子どもたちに伝えたいとの思いは当時から強かった。学生時代は無我夢中でゴルフと教員になるための勉強の双方に全てを注いだ。大学3年の終わりにプロゴルファーになったが、教員免許の試験は続いていた。ルーキーとしてレギュラーツアーを目指すためにQT(クオリファイング・トーナメント)を受けるのに並行し、教育実習を受講した。その期間中はゴルフの練習はほとんどできないため、QTには一発勝負の状態で臨むしかなかった。結果としてファイナルQTには進めず、翌年のレギュラーツアーには一試合も出場できなかった。


「当時QTがプロゴルファーにとって重要だという認識が私にはなかったかも」と笑って振り返る。現在は教員とプロゴルファー、2つのライセンスを持つ。結婚して寺に嫁ぎ、2児の母でもある。将来はゴルフだけでなく体を動かして遊ぶ「寺子屋」のようなイベントをお寺で開催し、子どもたちに“きっかけ”を提供することで世界を広く見る視野を持ってほしいと思っている。