2016年7月のマンスリーゲスト 種子田香夏
「Hot Shot with GDO」2016年7月のマンスリーゲストには種子田香夏プロを迎え、全4回でお届けする。
1995年4月25日生まれの21歳。福岡県福岡市出身で、ゴルフの強豪校として知られる沖学園高等学校を卒業した。2016年度の出場資格QTランキングは66位。今年はステップアップツアーでベスト10に3回入っており、初優勝が期待されている。
第1回 「笑う門には福来る」
「“たねだかな”です。よろしくお願いします!」。最初に会った人には、“種子田香夏”を正しく読めずに、“たねこだ”“しゅしだ”などと呼ばれることが多い。
収録の前日に終わった、ステップアップツアー「日医工女子オープン」では、2位に2打差の首位で最終日を迎えたが、惜しくも1打差で2位タイに終わった。さそがし落ち込み、悔しかっただろうが、「最終日で最終組は初めてだったので、やっぱり緊張していたみたい~」と笑い飛ばした。この経験を糧に、すでに次の試合へと気持ちを切り替えたようだ。
昨年のファイナルQTは26位で、レギュラーツアーの出場資格を獲得。27試合を戦いながら、プロテストを受験した。慣れていないホテル暮らしに、予選を通過すれば日曜日まで試合で、家に帰ることなく次の試合会場へ。体力、技術ともに不足していると自覚し、今年のオフは自宅近くの海辺で走りこみ、トレーニングに明け暮れた。
第2回 「ケーキよりギョウザ」
「学校終わったけん、遊びに行こう」。そんな友達の誘いを我慢して、平日は授業が終わったらゴルフの練習に、週末はラウンドに出かけた小中高時代だった。「当時は遊びたかったけど、今から考えるとあの時にしっかり頑張ってよかったなって」。ゴルフに捧げた青春時代を懐かしそうに振り返った。
ゴルフ強豪校で知られる沖学園高等学校に進学し、先生に怒られながらも、「全校高等学校ゴルフ選手権」で勝ち取った団体優勝は一生の宝物だ。
周囲の期待を一身に受けて臨んだ2014年のプロテストでは、プレッシャーのあまり、まさかの1次予選敗退。研修生として入った福岡カンツリークラブ和白コースでは、キャディをしながら練習をする日々。バイトすらしたことがなかったので、自分で働いて稼ぐ大変さとお金の価値観を初めて経験することができた。
食べ物の好き嫌いはまったくない。大好物はギョウザで、アイスやチョコやケーキより、断然ギョウザと唐揚げがいい。
第3回 「信頼できるパートナー」
全国小学生ゴルフ大会で優勝したタイミングで紹介してもらったのがキッカケで、頭のテッペンから足の爪先まで全部キャロウェイのサポートを受けている。プロツアー担当の中島淳さんは、クラブの悩みを聞いてくれたり、調子が悪いときのワンポイントアドバイスをしてくれたりと、心強く、信頼できるパートナーだ。
大のお気に入りは、打感が柔らかく飛距離がでるボール、「CHROME TOUR(クロムツアー)」。ゴルフウェアも、「キャロウェイアパレル」で、周りの女子プロやファンの方々に、「かわいいね」って言われるのがすごくうれしい。コーディネートはすべて自分で選んでいる。
オシャレが大好きで、買い物が大好き。母親からは、「同じようなものを買いすぎじゃない?」とたしなめられるが、細かいところにこだわったアイテムがあると欲しくなってしまう。普段はTシャツとジーンズに、スニーカーやビーチサンダルを合わせるのが自分流。
第4回 「次世代のゴルファーを応援したい」
一人っ子だからか、家にいても遊び相手がいなかったので、今でもじっとしているのが苦手。趣味はアウトドアで、オフの日は、友達を誘って山登りをしたり、川や海に行って釣りをしたり、色々なスポーツを楽しんでいる。
いつでも、どこでも寝ることができるから、疲れはたまりにくいタイプだ。最近買ったお気に入りアイテムは、小型で防水のウェアラブルカメラ「GoPro」。この夏は水中の写真をたくさん撮って、Instagramにアップしようと今から意気込んでいる。
「女子力は?」の質問には「どうですかねぇ……(笑)」としばらく考えた後、「ネイルや、ヘアスタイル、メイクを研究するのが好きです!」と答えた。
将来の目標は、2年後にまずは日本ツアーで賞金女王になること。そして、両親や周りでお世話になった人々に恩返しをしながら、自分が上田桃子プロに憧れてプロゴルファーを目指したように、ジュニアを育てる活動に参加し、次世代のゴルファーを増やしていきたい。