3スクール対抗のジュニア競技が盛況
ジュニア専門のゴルフスクールを運営するキッズゴルフは先頃、房総CC大上ゴルフ場(千葉県)で「2013スクール対抗キッズライダーカップ」を開催した。
この企画の特徴は、首都圏の同業2社(コモジュニア、フラッグスゴルフスクール)の賛同を得て、3スクール対抗の団体戦を行ったこと。キッズゴルフの中崎祐史社長が提案し、各スクールに所属する6~15歳のジュニア選抜チームが2人1組で覇権を競った。同大会を主催したキッズゴルフの中崎社長が大会の主旨を説明する。
「高校、大学には『緑の甲子園』や『リーグ戦』など部活動での団体戦があり、ゴルフを通じて団結の精神を学べます。しかし、小・中学生では団体戦がほとんどありません。少年期の多感な時期だからこそ、チームワークや協調性を学ぶ必要があると考えて、この大会を企画したのです」
初開催となった今年の大会は、3スクールから18組36人が参加。参加費は1組6000円(1人3000円)で、プレーフィ、食事代も含まれるため、親の負担は極めて軽い。同社は夏休みの限定プランとして、土・日曜日の無料体験ラウンドレッスン(通常1万円)も実施するなど、ジュニア育成に積極的。今回企画した「対抗戦」も、将来的には20スクール程度の参加を夢見ている。
低学年チームは小学1年生~4年生、高学年チームは小学5年生~中学3年生まで。競技はオリジナルダブルスクランブル(ベストボール)方式を採用し、ティショットは全員、セカンドショット以降はチームのベストボールを選択する。高学年ペアの部で優勝したキッズゴルフの中畔陸斗くんと東城湧大くんのスコアは73(アウト36、イン37)だった。
また、団体戦の部で優勝したキッズゴルフ主将の田中葉留香さんは、閉会式でのインタビューに礼儀正しく答えていた。
「わたしたちが優勝できたのは、キッズゴルフだけではなく、3スクールで切磋琢磨して、競い合ったからだと思います。友達の輪を広げることもできたので、よかったです」
選手宣誓も務めた田中さんは、競技終了直後のグリーン上、相手チームに歩み寄り、深々と一礼して握手を求めていた。
ゴルフは個人競技というイメージが強いが、団体戦でのプレーを通じ、「協調性」「責任感」「忍耐力」といった能力を養うことができることを証明した大会であったと言える。未来のプロゴルファーを目指す子供達を育成する大会として、来年以降はより多くのスクールに参加してもらいたい。
以下、大会概要。
●主催:キッズゴルフ
●協力:コモジュニア、フラッグスゴルフスクール、房総カントリークラブ
●協賛企業:味の素、大塚製薬、サントリーホールディングス、ヴィクトリアゴルフ、ゴルフパートナー
●結果報告:http://kidsrydercup.com/