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新生『我孫子』がグランドオープン

2013/06/06 11:55

我孫子ゴルフ倶楽部は先頃、10ヶ月に及ぶコース改修を完了しリノベーションされた新生コースを披露した。同倶楽部は、1930年の開場から80有余年の歴史の中で、日本オープン選手権・日本シニアオープン選手権・日本女子オープン選手権の舞台にもなった日本を代表するコースの一つだ。

同倶楽部は、日本人によるゴルフ場設計の草分けと言われる赤星六郎氏が手掛けた現存する数少ないコース。同氏が米留学時代に触れた、米国の東海岸のクラシックコース、特にドナルド・ロス氏設計のコースから強い影響を受けたというもの。

今回のコース改修は開場100周年を見据えて実施されたもので、我孫子の長い歴史の中でも類を見ない大幅な変更となった。改修に当たってのポイントは、赤星氏の設計思想を守ることを基本としながらも、昨今のクラブやボールの進化に対応するべく、新時代に通用する戦略性を持たせること。かなり難しいミッションだったが、その改修を手掛けたのが、米国で年間最優秀設計家賞の受賞歴もあるブライアン・シルバ氏と、彼のイメージを具現化する第一級のシェイパーとの呼び声高いカイ・ゴールビー氏。両氏の来日は改修期間中13回に及んだという。我孫子への思い入れの強さが伝わってくるエピソードだ。実際、

「初めてコースを見た時に感銘を受けました。そこで元々の素材を変えず、コースにバラエティを持たせることを念頭に置いて改修に臨みました。特に注意を払ったのが、グリーン(2グリーンから1グリーンへ変更)のアンジュレーションで、全く新しく戦略性に富んだものになったという自負があります。同時に、様々なスキルのゴルファーに楽しんでもらうため、レベルに合った複数の攻略ルートを各ホールに取り込みました」(シルバ氏)

プレーした印象としては、やはり我孫子名物のバンカーが随所に点在しており、ティショットからセカンドショットにわたって、かなりプレッシャーがかかる。そしてグリーンはアンジュレーションに富み、乗ったからといって安心はできない。距離も200ヤードほど延ばされ6912ヤードとなり、飛ばし屋でも簡単にはスコアメイクできないレイアウトだ。世界に誇れるチャンピオンコースの誕生といえるだろう。

なお、我孫子ゴルフ倶楽部への問い合わせは、04-7182-0111まで。