OGM、津波時避難施設として運営ゴルフ場を提供
2013/05/23 14:51
オリックスゴルフマネジメント(OGM)は5月21日、運営するオーシャンキャッスルCC(沖縄県中頭郡)において、中城村(なかぐすくそん)と「津波時における一時避難施設としての使用に関する協定」を締結したことを発表した。
同ゴルフ場が位置する中城村は、那覇市から車で約40分、沖縄本島中部の東海岸に面している地域。海岸から1km以内の範囲には海抜10mの平地部が広がり、住居や学校施設が点在しているため、津波発生時には高台への迅速な避難が必要不可欠だという。
そこで同協定は、海抜40~124mに位置する同ゴルフ場の一部を、津波被害時に村民の一時避難場所として開放するもので、中城村からの要請を受け、締結に至ったという。現在、全国に40ヶ所のゴルフ場を運営するOGMが、このような協定を地元自治体と締結することは初めてであり、また、中城村としても民間企業と同協定を結ぶのは初めてのことだとか。同社によれば、
「提供する一時避難先は、オーシャンキャッスルCC3番ホールのグリーン奥にある平地部分で、海抜は約40mあります。避難路に隣接しておりますので、災害時にはけが人や高齢者の搬送、物資の搬入を行うことができるほか、ゴルフ場のカートを利用した救助活動なども想定されます」――。
2011年3月に発生した東日本大震災以降、沿岸部における津波対策は、民間問わず課題となっている。今回の協定は、そのような意味でも大変意義深いものといえるだろう。この発表をきっかけに、今後、同じ類のニュースが増えることを期待したい。
問い合わせはOGMへ、03-5487-0562。