ターゲット層が拡大した最近のシャフト事情
7月1日、トーキョージャンボゴルフセンターにて行われたGDO主催のシャフト試打会。人気シャフトメーカーを打ち比べよう!をコンセプトに、三菱レイヨン、藤倉ゴム工業、グラファイトデザイン、USTマミヤ、トゥルーテンパー、日本シャフトの合計6メーカーが集まったイベントに潜入取材を試みた。
参加した人にインタビューをしてみると、「気になっていたシャフトが試すことができた」「メーカーごとの違いがわかって、自分に合ったシャフトを探すことができた」など、この試打会を通じてシャフトの重要性を認識できたという意見が多かった。
また、シャフトに求めるものも変化してきており、飛距離のほか、安定性を求めるニーズが増えてきたこと。各メーカーもこの声に応えようと、素材やシャフトの巻き方を工夫して“飛んで曲がらない”理想的なシャフトを目指している。
シャフトの進化が進み、重量帯やフレックスのバリエーションが増えたことにも、リシャフトブームの原因はある。今まではシャフト重量が70g~80gといったヘッドスピードの速いパワーのある人でしか使うことができなかったが、シャフトの長尺化が進み軽量化する必要性がでてきたため、軽量化の開発技術が急速に発達。同じシャフトで40g~80gまでラインナップすることができるようになり、必然とターゲット層が広がる結果となった。
“リシャフトは上級者のためのもの”と勝手に決めつけてはいないだろうか。スコアに伸び悩んでいる人には、リシャフトしてスイングや弾道を改善する“伸び代”はあると筆者は考える。ヘッドスピード40m/s前後でも、アフターマーケット用のシャフトはたくさんあるのだ。素材から技術までシャフト製品は急速に進化している昨今、リシャフトすることで自分に合ったシャフトにきっとめぐり会えるだろう。(東京都足立区/宮田 卓磨)