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マーク金井「09年米国PGAショー」潜入リポート! 第2話 フィッティングシステム最前線!着脱用ヘッドが大活躍

2009/02/09 00:00
タイトリストとピンでは、アイアンにも着脱式のヘッドを採用。少ないスペースでヘッドとシャフトの組み合わせを試すことができる。

リーマンショックが冷めやらない中、そしてニューモデルが発表されないこともあって、今ひとつ盛り上がりに欠けた今年のPGAマーチャンダイジングショー(1月28~30日、フロリダ州オーランド)。大手メーカーのブースにも人はまばらだが、じっくり見ていくとメーカー側の思惑(ユーザー囲い込み戦略)を伺い知ることができる。

米国では「ライ角」という要素が重要視されている。ソールにシールを貼ってインパクト時の接地面を調べて判断する。

例えば、そのひとつがフッティングシステムだ。基本的には日本同様、米国でもスペックが異なるクラブを色々試打して「合う、合わない」を調べるのだが、大きな違いが2つある。ひとつは脱着式のヘッドを用い、ヘッドとシャフトを自由に組み合わせられるシステムの採用。ドライバーではすでにキャロウェイもこの方法を採用しているが、今回出展しているタイトリストやピンはドライバーだけでなくアイアンでも、脱着式のヘッドを作ってきた。これにより、フッティングに要するパーツ(ヘッド、シャフト)をかなり減らせるようになった。 そして、米国ではアイアンのライ角計測が必ずメニューに含まれる。日本ではライ角度をちゃんと計測するのはピンとミズノぐらいだが、米国ではほとんどのメーカーが実施。ソールにシールを貼って、ゴルファーに「適正ライ角度」を伝えているのだ。もちろん数値を教えるだけではない。多くのメーカーはカスタムオーダーでライ角を選べるようになっているのだ。 ライ角なんてすごく地味なネタだが、フッティングでは絶対に欠かせない要素。日本も2月20~22日にゴルフフェアが開催される。フッティングシステムを披露するメーカーの中で・・・どれぐらいが「ライ角」をメニューに入れているのか、大いに楽しみだ。

■マーク金井 プロフィール

マーク金井

前でクラブの試打&レポートをゴルフ雑誌やネットで展開。現在、週刊ゴルフダイジェスト「買わずにいられない」、GDO「クラブ何でも相談室」、他執筆中。オフィシャルハンデは3。今年4月から、東京神田にゴルフ専用スタジオ「アナライズ」を作るほどのゴルフ大好き人間。