ギアニュース

GfK調査発表、08年用品市場1500億弱

2009/03/10 00:00

ジーエフケーマーケティングサービスジャパン(GfK)はこのたび、08年度の国内ゴルフ用品市場(店頭販売実績)の総額を1493億円だったと発表した。同社は専門量販店などを中心に約20社(約1000店舗)からPOSデータを集計し、これをもとに市場の全体像を推計している。「当社の調査アイテムにはカスタム品や並行輸入品が入っていないが、店頭の売り上げベースでは市場全体の5割程度をカバーしている」(同社)という。 1493億円の内訳はクラブ、ボール、シューズ、キャディバッグ、グローブで、このうちクラブとボールを除いたアイテムは07年4月から調査対象に加えたため、用品市場全体の前年比較はできなかった。ただ、主役のクラブについては前年比17・2%減で1026億円だったと推計した。苦戦要因は、4~7月期にガソリン価格高騰など物価上昇局面を迎え、用品支出が抑制されたこと。さらに、前年の07年が高反発規制に伴う需要活性化や旧商品のマークダウンなどで市場がにぎわい、その反動から08年が落ち込んだ側面もあると説明している。 明るい兆しは女性向け用品の健闘だとか。08年のレディースクラブは148億円で前年比2・1%ダウンと微減ながら、ユーティリティは1・6%増。これに付随して周辺用品(キャディバッグ、グローブ、シューズ)が好調だったと分析している。不況の深刻化が予想される今年のマーケットも、ゴルフ場及び練習場の利用者は06年以降プラス基調を続けているため、「ゴルファーの動向を見る限り、悲観的な材料は見当たらない」と指摘している。