ギアニュース

藤倉ゴム、小高工場に避難勧告

2011/03/16 17:00

東北地方太平洋沖地震で被災した福島第1原子力発電所から11㎞に位置する藤倉ゴム工業小高工場(シャフト生産)は現在、避難区域に指定され、自衛隊の管理下に置かれている。昨年11月に稼動した最新鋭の工場だが、復旧の見通しは不明。シャフト関連の従業員約60名は全員無事が確認されたが、家族には行方不明者もあり、一刻も早い救出が望まれる。

「小高工場は高台にあるので、真下の国道6号線には津波が迫ったものの、建屋などへの被害は軽微。内部はかなり散乱しているが、それよりも社員の家族の安否が心配だ」――。

また、主力の原町工場は、福島第1原発から23㎞の位置なため、避難区域には指定されていない。一部建屋の倒壊が確認されたが、社内に災害対策本部を設置して、今後の対応を図っていく。

仙台営業所が被災したヨネックスは、全社員と家族の安全を確認。「営業所内は散乱しているが、建屋の破損は軽微だった」という。11日には社内に対策本部を設置して、新潟生産本部に被災社員向けの生活物資を確保。翌12、13日の両日に、営業車で現地へ配送した。「警察等の指示を仰ぎ、安全には万全を尽くしている」――。ブリヂストンスポーツも、全社員の安全を確認した。