ギアニュース

ゴルフ場ビジネスに本格参入のマルマン

2009/07/24 00:00

ゴルフ場運営ビジネスに参入したマルマンは7月15日、ゴルフ記者14名を招いて視察ラウンドを行った。同社は5月の取締役会で、総合金融サービス業NISグループの子会社「西山荘CCマネジメント」の買収を決議。同社保有の新・西山荘CC(茨城県)を傘下に収めたばかりで、視察ラウンドはそのお披露目が狙い。

大隅宏昭社長は、
「3年を目処に『マジェスティCC』と改名できるよう、コースメンテナンスやサービスの充実を図りたい。ハイエンド層の要望に応えつつ、ゴルフ場ビジネスで得たノウハウをメーカー業に生かします」
と意欲的。

同社の金看板、『マジェスティ』を名乗るにはそれなりのステイタスが求められるが、素材的には申し分ないと自信をみせる。

93年開場の同コースは常磐道日立南太田ICから自動車で20分、水郡線常陸太田駅より10分という立地。首都圏から多少、距離はあるが、ピート・ダイ設計の7004ヤード(バックティ)で、昨年ゴルフトレイン社が調べた「行ってみたいゴルフ場」で堂々9位にランクされている。参加メディアの印象は、

「グリーンは多少、荒れているが、コースそのものは面白い。付帯施設も豪華」

との声で一致した。名物ホールは17番パー3のアイランドグリーン。クラブハウスはツインドーム型(約2250坪)で、天井の高さは15m。過去には結婚式も行われたそうで、宿泊施設(ロッジ3棟/31室、ログハウス8棟)も完備している。10番ホールが眼前に広がるログハウスは1棟6名までの宿泊が可能で、各棟にはバーベキュー設備が用意されるなど、ファミリー層も視野に入れる。一日の収容人員は約100名だから、25組までの大型コンペも前泊可能。バブル時代に総額280億円を投じただけのことはある。

とはいえ、買収そのものは急展開だ。「箱」は用意したものの、コンテンツづくりはこれからで、「メディアのみなさん、アイデアをください」-。そう付け加えることも忘れなかった。