今季初めて予選突破を果たしたベ・サンムン

◇米国男子◇AT＆Tペブルビーチプロアマ 最終日（11日）◇ペブルビーチGL（カリフォルニア州）◇6816yd（パー72）

2年間の兵役を終え、2017年10月から米ツアーに復帰しているベ・サンムン（韓国）は、出場9試合目にして初の予選突破（予選落ちのない「ザ・CJカップ@ナインブリッジ」を除く）を果たし、通算9アンダーの15位フィニッシュ。「昨年よりだいぶいい。たぶんこれからも良くなると思う」と、ほっとした笑顔をみせた。

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昨年の復帰直後は「大丈夫だろうというポジティブな気持ちだった」というが、「アイアンもウェッジもパッティングもすべて苦労した。距離感も、距離のコントロールもうまくいかなかった」と、前週まで6戦連続予選落ちと低迷を続けていた。

「とくに何も変えていないし、練習を続けてきた結果。今週は自分にとって大きな意味がある」と上位進出をきっかけにさらなる浮上を果たしたいところだ。

最後の勝利は2015年シーズン開幕戦の「フライズドットコムオープン」（2014年10月）。同シーズンは最終戦の「ツアー選手権byコカ・コーラ」（2015年9月）まで進出して、翌2016年4月の「マスターズ」出場資格を得ていたが、兵役のために出場することはできなかった。

2年前に出場資格を得たベ・サンムン。マスターズ委員会はどう判断するのか？

マスターズ委員会は毎年、特別招待枠を用意して出場資格を持たない数名の選手をフィールドに加えている。「軍隊に入る前に（マスターズ委員会に）『たぶん来年はプレーできないと思う』とメールを送った」というサンムンだが、その返信はまだ受け取っていないという。「返信は“願わくは”まだ届いていない（これから届くと思いたい）。本当に今年マスターズをプレーしたい。まだ待っているよ」。

最新の世界ランクは920位。3月末時点での同ランク50位以内に「マスターズ」出場権は与えられるが現状では程遠い。「よいプレーをして、マスターズまでに優勝できれば一番だけどね」という31歳に吉報は届くのか？（カリフォルニア州ペブルビーチ／今岡涼太）