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マッケンジー「人生で一番つまらないホールインワンだった」

2014/10/26 08:34

米国男子ツアー第3戦「マックグラッドリークラシック」の3日目に、ホールインワンを決めるなど「65」(パー70)をマークして首位タイに浮上したウィル・マッケンジーだが、この日のエースは「人生で一番つまらないホールインワンだった」と憤った。

それは6番(パー3)の出来事だ。ピンまで174yに8Iを握ったマッケンジーのショットは、ピンを直撃してそのままカップに収まったが、その時点で本人はホールインワンをしたことに気づいてはいなかった。

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「パチパチって少し手を叩くのが聞こえたから、ピンに当たってどこかに跳ねたのかと思っていた。“よくやった”っていう感じでね。すごくテンションの低い拍手だったから」。

同組のマーク・ウィルソンとともにグリーンに上がると、ピンの左にはアンドリュー・スボボダの打った球があり、もう1つはピンの右3mのところにあった。

「これは俺のかな?」とマッケンジー。
「違うよ、僕のだよ」とウィルソン。

「ピンの近くにはなにもなかったから、グリーン周りを見回したんだ。どこに行ったんだ?と思っていたところで、さきほど拍手した数人のギャラリーの1人が“入ったよ”って。“僕たちが拍手したの聞こえなかった?”ってね(笑)」

「彼らは素晴らしいショットを見慣れているんだ。(地元に住む)マット・クーチャーとか、そんなやつらのね。僕はホールインワンをしたけど、スコアカードの“1”という数字以外なにも意味のないものだったね」。

とはいえ、年内にPGAツアーでホールインワンが達成されると、ツアーの公式スポンサーであるクイッケンローンズ社が、抽選で1人の住宅ローンを1年間肩代わりするという企画が進行中で、マッケンジーのホールインワンによってイリノイ州に住むジェリー・クラブツリーさんがその特典にあやかることになった。

「そうだよ、そのことを考えていたんだ。誰かのローンを助けることができるからね。でも、それが自分に当たっていたら良かったなって思うよ。昔、大きなローンを組んでいたことがあるからね。もうすべて返済したから良いんだけどね!」

こう書くと、マッケンジーがいかにも嫌みな男に聞こえるかも知れないので、彼の人となりを少しだけ補足しておこう。

高校2年生でトップジュニアに上り詰めた後、約10年間ゴルフから離れていたが、99年に地元・ノースキャロライナにあるパインハーストで行われた「全米オープン」をペイン・スチュワートが制するのに感動してゴルフに復帰。ゴルフ以外にも、プロのカヤック乗りであり、スノーボードやロッククライミングなどアウトドアスポーツが大好きな40歳は、その風貌からも、飾らない自然な人柄が伝わってくる。

今回は単純に、あまりに反応の悪いギャラリーにがっかりした――という程度の話と聞いておいてもらいたい。(ジョージア州セントシモンズアイランド/今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka



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