2014年 ファーマーズインシュランスオープン

新シーズン、新記録に挑むタイガー・ウッズ

2014/01/23 11:45
大会前に早くもトロフィー?水曜日にプレーヤー・オブ・ザ・イヤーのトロフィーを授与されたタイガー・ウッズ

トーレパインズGCで過去8度の優勝(全米オープン1回を含む)を誇るタイガー・ウッズは、「ファーマーズインシュランスオープン」開幕前日の記者会見で同一コース最多優勝となる“9勝目の意義”を問われて、いたずらっ子のような笑みを浮かべた。

「僕はもう9勝しているってことにはならないかな。ここで15歳の時(91年)に世界ジュニアを勝っているんだけどね」。

昨年の優勝後、ウッズは慣例として自宅に郵送されることになっているトロフィーを、自らの手で持って帰るといって関係者を慌てさせた。

ウッズは言う。「この大会の優勝トロフィーは、この地域に生えている独特の形をした松をかたどっているだろう?“カラテキッド”の中でみた盆栽だと思った娘のサムは、かっこいいからもう1個持ってきてって言ったんだ。『これを手に入れるのは簡単じゃない。戦って勝ち取らないといけないんだ』って言ったら、『分かったわ。やってきて!』って」。

見事、娘との約束を果たして優勝トロフィーを持ち帰ると、娘たちはそのトロフィーをリビングの真ん中において、みんなで踊り回ったのだという。

13-14年シーズンの初戦をディフェンディングチャンピオンとして迎えるウッズだが、今シーズンは数々の記録更新の期待が掛かっている。ジャック・ニクラスの持つメジャー優勝18回にどれだけ近づけるか?(現在14勝)サム・スニードの持つツアー82勝にどれだけ迫れるか?(現在79勝)

現在38歳になったウッズは、「以前のような速度で体を回転することができないのは、年齢の問題」と認めるが、「他の部分で補っている」と自信を見せる。トレーニングによる筋力アップ、ゴルフコース内外での振る舞い方、コース攻略と分析・研究。「マイケル・ジョーダンが最初に出てきたとき、彼は誰よりも高く飛んでダンクシュートを決めただろう?でもピストンズにプレーオフで3連敗して彼は変わった。体を鍛え、フェイドアウェイ(後ろにジャンプしながらするシュート)を覚えたんだ」。

まだ成長の余地は残されているが、やり方は変わってくる。いよいよ、ウッズの新シーズンが幕を開ける。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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