池田勇太、大改造計画実施中!
米国男子ツアー「ノーザントラストオープン」に出場した池田勇太が、初日8オーバー、2日目は4オーバーの通算12オーバーで2日間の戦いを終えた。大会は初日に続き日没サスペンデッドになったため、予選落ちは確定こそしていないが、予想されるカットラインの3オーバーには9打も及ばない状況だ。
そんな池田がホールアウト後に、自身の現状について延々と語りだした。試合後のコメントでは「昨年悔しい思いをしたので、今年は根本的に変えていきたい」と話していたが、その根本とは、池田がいままでのゴルフ人生の中で初めて行う大改革だという。
「この前アジアンツアーに出たときは、昨年までのゴルフを跳び箱5段と例えると、上2段を外した状態だった。でも、それではなにも変わらないと気づいたので、下の3段もそっくり入れ替えることにしたんだ・・・」。
それはアドレスからスイングまで全般的なことで、パッティングでいえばアドレス時に少し内股で構えてきたが、何度も繰り返しているうちに、疲れも出てその足の向きをキープしきれなくなってしまう。そこで、少し平行気味にするが、その分股関節を内側に絞るなど、ぱっと見た目では判別できないようなポイントがいくつもあるという。
さらに、ドライバーショットとアイアンショットのリズムを同じようにし、弾道もよりストレートに近いもの変えているという。今年は日本ツアーの開幕戦まで、米国での試合を今回の1試合に制限し、その分合宿の中でトレーニングとスイング改造に挑むという池田。「開幕前に試合に出ずに不安はないか?」と質問を投げると、「試合に出ても今の段階では結果が出ると思っていない。むしろ土台からやり直しなので、思い切って練習に打ち込むほうが良いと思っている」と、自分なりのプランに向けてブレはない。
池田はこの後、ハワイで合宿を行い、ニュージーランド経由でオーストラリアに入り東北福祉大の合宿に合流。3月27日に帰国する予定にしているが、その後アジアンツアーに参戦するため、自宅にいる時間はほとんどないという。「今は本当に楽しみだから、俺がどう変わるか楽しみにしててよ」と笑顔を見せる池田。リフォームではなく、地盤から建て直す新築の池田勇太は、日本ツアーの開幕戦まで明かされることはなさそうだ。(ロサンゼルス/本橋英治)