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「欲張りな、ばあちゃん」へ 松山英樹が捧げたマスターズの次のタイトル

2021/10/25 12:05


◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 最終日(24日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC (千葉県)◇7041yd(パー70)

ロープサイドで列をなした母国のファン、遠征をともにするサポートスタッフ、そして、彼にはもうひとり「ZOZOチャンピオンシップ」のタイトルを捧げたかった人がいた。

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9月初旬、PGAツアーの昨シーズンになるプレーオフ最終戦「ツアー選手権」を終えた直後、松山英樹のもとには悲報が届いた。愛媛県内に住む母方の祖母が急死したという。89歳だった。

中学1年の終わりまで愛媛で育った松山は、近所に住む祖母にも幼少期から大いに面倒を見てもらった。「小さいころから自分のゴルフを応援してくれていた。実家に帰るたびに『体に気を付けなさい』といつも気にしてくれて」。高知の明徳義塾中高、宮城・東北福祉大に進学、プロ入りしてからも、帰省すれば元気に顔を合わせていただけに「とても現実のことではないような気がした」と呆然とした。

「マスターズ」を制した4月に帰国した際、松山は夫人や愛娘、両親をはじめとした家族みんなにグリーンジャケットに袖を通してもらった。もちろん、祖母にも。

「グリーンジャケットを着せられたのは良かった。でも、姉の話では『私はまだまだ、こんなもんじゃ満足せんよ。だから長生きするんだ』って言っていたそう。『欲張りな、ばあちゃんやなあ』と思っていたのに…」

訃報の翌週、「フォーティネット選手権」で始まった今季は、「アメリカでしっかり練習をして、早く勝つことが恩返しになると考えた」という決意を持って迎えた9年目のシーズンだった。圧巻のイーグルフィニッシュで決めた「マスターズ」の次の勝利。これまで披露してきたどのガッツポーズよりも、突き上げた拳は天高かった。(編集部・桂川洋一)

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桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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