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2021年 マスターズ
期間:04/08〜04/11 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)

観戦チケットは検査キット付き コロナ禍「マスターズ」の“水際対策”

2021/04/08 11:49

◇メジャー第3戦◇マスターズ 事前(7日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7475yd(パー72)

「マスターズ」のチケットを手配できるかもしれない――そんな話を聞かされたのは開幕まで1カ月もない頃だった。コロナ禍で11月に時期を移した前回大会に続き、現地での取材を許されているメディアはごくわずか。米女子ツアーの仕事で渡米することは決まっていたが、帰国して“自主隔離”のマスターズウィークも覚悟していた。

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うれしいニュースの一方、心配事もあった。前年末には取材申請が締め切られ、その時点で部屋が残っているホテルは壊滅状態というのがマスターズ取材の常。普段なら1泊50ドルほどのモーテルを1泊300ドル(キャンセル不可)で早々と押さえなければならなかったが…

パトロンを1日5000人ほどに制限するとされている影響は、ここでも顕著。過去取材した年に比べれば明らかに予約に空きがあり、相場も100ドルは下がっていた。

実際にチケットを受け取ると、なぜか大きな段ボール箱だった。目に飛び込んできたのは「COVID-19 HOME TEST」の文字。練習日も含めた1週間分のチケットと同じ数だけ、スマートフォンのアプリを使って遠隔でやり取り(所要時間は約20分)しながら抗原検査をする検査キットが入っていた。

「毎日検査が必要なのか…」。それどころか、最初にコースへ入る日には72時間以内のPCR検査の陰性証明書も不可欠らしい。ただでさえ敷居が高いオーガスタ。立ち入るエリアによって検査がいらないチケットもあるが、国境をまたぐレベルの厳重な水際対策だ。

PCR検査は、「ANAインスピレーション」の取材を終えた翌日にロサンゼルスの空港で受けた。125ドルで数時間後には結果が分かる優れものとはいえ、前週も大会側が用意してくれた検査があり、これから毎日の抗原検査も控える。何度、鼻に綿棒を突っ込むことになるのか…。

前に並んでいたのは、前日まで試合会場で顔を合わせていた笹生優花選手だった。推薦出場する米女子ツアー「ロッテ選手権」を戦うためには、自前で手配してハワイ州が認める検査をクリアしなければならない。19歳はコースの外でも奮闘していた。

度重なる検査のわずらわしさも、終えてしまえば観戦時の安心感につながる。アトランタの空港からオーガスタまでは、200㎞を優に超える真っすぐな道のり。いつもならちょっと退屈なドライブも、ゴルフの祭典を現地で見られる高揚感が上回った。(ジョージア州オーガスタ/亀山泰宏)

亀山泰宏(かめやまやすひろ) プロフィール

1987年、静岡県生まれ。スポーツ新聞社を経て2019年にGDO入社。高校時代にチームが甲子園に出場したときはメンバー外で記録員。当時、相手投手の攻略法を選手に授けたという身に覚えのないエピソードで取材を受け、記事になったことがある。

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