プロには難しいコースが必要 マキロイの主張
◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 事前(23日)◇アコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブ◇7041yd(パー70)
勝敗を決するものはなんなのか? ロリー・マキロイ(北アイルランド)には、明確な考えがある。良いショットは報酬を得て、悪いショットはその対価を払うべき、ということだ。「そうでないと、良いゴルフをした選手が、そうでない選手から抜け出せない」
先月末の欧州ツアー「アルフレッド・ダンヒル リンクス選手権」で、マキロイは同ツアーのコースセッティングが簡単過ぎると声をあげた。今年の「アバディーンスタンダードインベストメント スコットランドオープン」でも、通算13アンダーで34位という結果だったことを引き合いに出し、「(アメリカから)欧州ツアーに戻ってきて、通算15アンダーで30位(実際は26位タイ)なんて嫌になる」と苛立ちを隠せなかった。
プロとアマが一緒にプレーする同大会での発言はタイミングが悪かったと認めたが、いまも主張自体は変わっていない。「いくつかのヨーロッパのコースとアメリカのコースを比較すると、アメリカではショートサイド(ピンの近く)に外したときは、パーセーブできたらとてもラッキー。でも、ヨーロッパではショートサイドに外してもそんなには罰にならない。より戦略的に、頭を使ってプレーするということが違ってくる」と、その意図を説明した。
今週、マキロイは2008年の「中日クラウンズ」以来、2度目の日本でのプレーとなる。歴史的に接待向きのコースが多い日本だが、アコーディア・ゴルフ習志野CCはPGAツアー開催のために周到な準備をされたコース。
マキロイも「バラエティが求められる。パー4でウェッジを打つホールも多いけど、いくつかのホールでは4Iや5Iを持たされる。上がりの数ホールも難しい。素晴らしいコースだし、木が並んだ雰囲気や、ドッグレッグが多いところなどが、(WGCメキシコ選手権が開催される)チャプルテペクを思い出させる。好きなコースだよ」と好印象を受けたようだ。
各選手、優勝スコアの予想は難しいと口を揃える日本初開催のPGAツアーだが…大会最終日には、いったいどんな結末が待っているのだろうか?(千葉県印西市/今岡涼太)
■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka