2019年 全米女子オープン

全米なのになぜ…「日本オープン」みたいなペアリング

2019/05/30 10:22
米ツアーメンバーの畑岡奈紗も、日本人グループに収められた

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 事前情報◇カントリークラブ・オブ・チャールストン(サウスカロライナ州)◇6535yd(パー71)

大会史上最多となる13人の日本人選手が出場する今年の「全米女子オープン」では、そのペアリングも話題となっている。3人1組で回る予選ラウンドで、3選手すべて日本人という組が3つあり、2選手が日本人という組が1つ、残りの2人だけが各組の中で唯一の日本人という状況なのだ。

例えば、世界ランク5位の畑岡奈紗比嘉真美子成田美寿々と同組になった。ほかに新垣比菜横峯さくら鈴木愛と、山口すず夏岡山絵里上野菜々子(アマチュア)が、3人とも日本人選手という組。畑岡は「びっくりしました。日本オープンかと思いました」と苦笑いした。

そこで、大会を主催する全米ゴルフ協会(USGA)に意図を確認すると、「テレビ局のリクエストです」という返答だった。

だが、今大会を地上波で中継するテレビ東京は、3人同組になることを依頼した事実はないと否定する。実際、国際映像と独自映像を組み合わせて中継することを考えると、国際映像に映りづらくなるために、日本人選手3人が同組になるメリットは大きくない。

日本人選手以外にも、韓国人が3人同組だったり、アマチュアが1組に2人いたり、欧州勢や同国・同州の出身選手が同じ組に固められていたりと、ある意味わかりやすいペアリングは散見される。一概に“日本からの強い要望でこうなった”ということではないようだ。

当該の日本人選手からは「せっかくアメリカに来たのに…」と海外選手と回れないことを残念がる声も聞く。一方で、13人もの日本人選手を撮影するので同組にしてくれて助かった、というカメラマンの安堵(あんど)もある。

いろいろな意見があるだろうが、個人的に頭に浮かんだのはテニスの大坂なおみ選手のナイキ新CMでも暗示されているように、国際舞台で批判されることの多い日本メディアへの“当てつけ”もあるのかな、ということだ。「どうせお前たちは、日本人にしか興味がないんだろう」と言われたようで、ちょっぴり自責の念に駆られている…。(サウスカロライナ州チャールストン/今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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