2014年 全英リコー女子オープン

ウィとステーシー 2人が説く“大学進学の意義”

2014/07/09 06:29
今、米国が最も注目する2人のゴルファー、ウィとルイス。大学が彼女たちをどう変えたのか? (撮影:Shizuka Minami)(「Pentax K-3」にて撮影)

3週間前に行われた「全米女子オープン」を制して、自身初のメジャータイトルを獲得したミッシェル・ウィ(24歳)と、ディフェンディングチャンピオンでメジャー通算2勝を誇る現世界ランクナンバー1のステーシー・ルイス(29歳)。全米が注目する2人が「全英リコー女子オープン」開幕前の記者会見で口を揃えたのは、意外にも“大学進学の意義”についてだった。

2008年12月、2人は共に米ツアーの最終予選会を受験するためにフロリダにいた。同大会をトップで通過したルイスだったが、メディアの注目を集めたのは7位に入った当時19歳のウィの方だった。そのウィは、09年、10年と1勝ずつを挙げたものの、11年から13年までは未勝利と低迷する。一方のルイスは、11年に初優勝を遂げると、12年4勝、13年3勝と順調に勝ち星を重ねていった。今年はウィ2勝、ルイス3勝。プライベートでも仲の良い2人は、今ではツアーを代表するライバル関係として連日メディアを賑わせている。

05年から08年まで、アーカンソー大に通っていたルイスはこう断言する。「正直に言うと、若いうちにプロ転向した子たちをツアーで見るのは嫌いなの。大学に行っている子が好き」。もちろんその理由もある。「誰かに頼るのではなく、個人としてどう自立するかを学んで、自分のゲームを自分自身で管理する。それが大学に行く一番のメリットだと思うから」。

話はウィのことにも及ぶ。「ミッシェルを見たら分かるでしょ。彼女は自分のゲームの責任を自分自身で取っている。あのパッティングスタイルに変えたとき、みんながおかしいって言ったけど、彼女は『これをやる。いつか良くなるから』と信じてやり抜いた。その信念をすべての選手が持っているとは思わない。大学に行くことは、その自信を植え付ける手助けになると思うの」。

ツアーを戦いながら、スタンフォード大に進学したウィ本人も、その重要性を否定しない。「大学に行ったことは、いつも私の人生の重要な一部だと感じている。成熟する助けになったし、それが大学に行く1つの利点だと思う。『これをしなさい』っていう親もいないし、誰かに『あれをしなくちゃだめだ』と言われることもない。すべては自分自身の選択だし、自分の時間を管理することと、人生のバランスを取ることを学んだの」。

かつては、元世界ランク1位のロレーナ・オチョア(メキシコ)も大学進学を熱心に勧めていたことがある。彼女たちトッププロが口を揃える“大学進学の意義”は、昨今の若手台頭のゴルフ界において、よくよく吟味してみる価値がありそうだ。(英国サウスポート/今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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