メジャー大会もボランティアの人たちに支えられている
全英リコー女子オープンがセントアンドリュースで始めて開催されるのだが、それを喜んでいるのは選手ばかりではない。試合を開催するにあたって、どの試合も多くのボランティアの方々に支えられているのだが、ことメジャー大会ともなると希望者が殺到するそうだ。
ドライビングレンジでは、若い女の子(推定10代)が4名選手の名前が入ったプレートを準備したり、選手が使用するボールを運んでいた。その裏方となって、アプローチグリーン上に転がるボールを専用の青いボール拾いでかき集めるおばちゃんがいた。そのボールを一旦レンジ入り口のテントの中に持ち込むと、もう一人のおばちゃんが、「はい、こっちこっち」という感じで網のかごを持って待ちかまえていた。
そして、写真の後ろのテーブルに置かれた鉄製の容器にボールを流し込むと、ピラミッド型のボールの山が完成する。このピラミッド、米国ではあらかじめ四角錐になった容器にボールを流し込み、底蓋をして逆さまにして作るが英国バージョンはこのような方式になっている。
楽しそうに作業を行うおばちゃんに声をかけると「It’s proud!」誇りに思っているわ!と笑顔で応えてくれた。コース内を歩けば、ボランティアの方々が「How are you」など気さくに声をかけてくれる。その人たちの表情もまた、さわやかで清清しい。地域柄や国民性ということもあるかも知れないが、メジャーという大会に自分も参加している喜びが、同じ空気を吸っているこちらに伝わってくる。(編集部:本橋英治)
■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka