日本男子ツアーの救世主?タッド・フジカワの来日間近
先日、手首に怪我をしたミッシェル・ウィに代わって、今ハワイで一番注目のゴルファーと言えば、ご存知高校生アマのタッド・フジカワだ。身長155cmと小柄ながら、柔道で鍛えた強靭な体を使ってのフルショットは優に300ヤードを超える。実際、この日行われたフィールズオープンのプロアマでも、340ヤード近いショットを放って周囲の度肝を抜いていた。
しかも、そのショットが正確で曲がらない。その上、風の強いハワイで育ったタッドは、低い球や高い球など、状況によって複数の球の打ち分が出来る。「パールオープンで優勝して、ソニーオープンでも活躍したけど、やっぱそれだけの実力があるよ」。この日、プロアマを一緒にラウンドした横峯良郎氏も、タッドの実力を見て惚れ込んだ。
「日本ツアーも今はヒーローが必要やろ。推薦でガンガン出せばいいがな。身長が190cmとかあったら、あれだけ飛んで当たり前だけど、ちっちゃいから日本人は愛するよ。なんなら、俺がマネジメントしよっかな」。
確かに実力もあり、また愛嬌もあって人懐っこいタッドが日本ツアーに参戦したら、多くの注目が集まる事だろう。本人も出場には前向きなだけに、意外と早く実現する可能性はある。
それを迎え撃つ日本の男子ツアー。もしタッドが優勝するような事があれば、2003年の宮里藍優勝のような大きなインパクトを与えることは間違いない。あっさりと勝たれてしまっては情けないが、人気回復の起爆剤としては最高の処方箋となることだろう。
■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka