渋野日向子が米ツアー2戦目へ 海外挑戦の条件を改めて整理してみた
2019/10/09 07:20
渋野日向子が、31日に開幕する米ツアー「スウィンギングスカートLPGA台湾選手権」に主催者推薦で出場する。8月にメジャー「AIG全英女子オープン」を制した当初は、海外参戦には消極的だった。最近の発言からは意欲の変化もうかがえるが、現時点で米ツアーの出場資格はどうなっているのか、改めて整理した。
渋野は「全英」優勝により米ツアーメンバーになる権利を得たが、行使していない。来季のメンバー登録の期限は日本時間の11月19日となっている。メンバーになると、10試合の出場義務や同週開催の他ツアーへの出場制限など、日本ツアーとの両立を考えるとデメリットが生じる。
一方、海外メジャーに関して「全英」は今後10年間、「ANAインスピレーション」「全米女子オープン」「全米女子プロ選手権」「エビアン選手権」は5年間の出場権を有する。関係者の話を総合すると、現時点で来季は「ANA」「全米」「全英」の3試合の出場を予定している。
日本ツアーの側からみると、日本女子プロゴルフ協会の規定により賞金シード選手の2年連続での同一大会欠場は認められていない。ただ、渋野は今季の出場権を予選会で得ており、シード選手ではない。協会の広報担当者によれば、来季は今季の優勝大会を除くと欠場しやすい側面はあるという。
米ツアーは例年、日本ツアー開幕前の冬季に豪州やアジアで試合を開催。今年と同様であれば、選手がツアー優勝者や世界ランキングトップ20に限られる「HSBC女子チャンピオンズ」の来季出場権はすでに有していると言える。ほかに主催者推薦での出場の可能性もある。(編集部・林洋平)