2011年 トータルエネルギーカップPGAフィランスロピーシニアトーナメント

選手生命の危機も?故障に悩むシニアツアーの選手たち

2011/07/06 18:12
これがほんとの怪我の功名?で4バーディの2位タイにつけた。

国内シニア開幕戦「トータルエネルギーCUP PGAフィランスロピーシニアトーナメント」の初日、4アンダー、2位タイでホールアウトした倉本昌弘。初日の総評を聞くと「いいところなんて1つもなかった」と、今日のラウンド内容への評価は厳しい。

「ドライバーを打てば肩は痛むし、アイアンを打てば腰が痛むし…グリーン重くて入らないし…」とぼやく。

というのも、倉本は現在、左肩を痛めており、左上腕二頭筋に全く力が入らない状態なのだそうだ(実際に触れさせてもらったが、肘を曲げても力が入っていない柔らかい状態だった)。異変に気付いたのは3週間前だと言う。若い頃から、倉本は自分の体を人一倍大事にし、メンテナンスを欠かさないことでも有名なのだが、そんな倉本にも「原因が全く分からない」。

「大会後の9日にもMRI検査を行って、信頼のおける医師との相談により“全英シニアオープン”、“全米シニアオープン選手権”への出場を決めようと思っている。さらには今後のゴルフ人生についても決めなくてはならないかもね」と、口調は意外にも軽快だが、容態はとても心配だ。

今大会、金子柱憲が背筋痛による故障で無念の途中棄権。ゴルフがアスリート競技の一つと考えると、怪我は避けられない。しかもお年頃を迎えたシニアツアー、体に様々な支障があらわれるのは仕方のないこと。「ゴルフ人生」に関わるとなると大ごとだが、それも“愛嬌”の1つ。「腰痛くても頑張って!」と声を掛けたくなる。【埼玉県大里郡/糸井順子】

■ 糸井順子(いといじゅんこ) プロフィール

某自動車メーカーに勤務後、GDOに入社。ニュースグループで約7年間、全国を飛びまわったのち、現在は社内で月金OLを謳歌中。趣味は茶道、華道、料理、ヨガ。特技は巻き髪。チャームポイントは片えくぼ。今年のモットーは、『おしとやかに、丁寧に』。

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