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「太陽に向かうひまわりのように」渋野日向子の名前に込められた願い

2019/05/13 07:30


◇国内女子メジャー◇ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(12日)◇茨城GC東コース◇6560yd(パー72)

ツアー初優勝をメジャータイトルで飾った渋野日向子は18番グリーンを囲む大勢のギャラリーの前で、マイクに向かってたどたどしくスピーチした。

「まさか今まで夢見ていた景色をこんなに早く見られるとは思っていなくて、正直すごくびっくりでうれしいです。きょうは母の日ということで、母だけでなく父や、家族、そして応援してくれているみなさまにいいプレゼントができたかなと思っています―――」

言葉を詰まらせて沈黙が生まれると、それまで照れくさそうに下を向き、耳を傾けていた父の悟(さとる・51歳)さんは心配そうに視線を送った。

ギャラリーから「がんばれー!」という声援が飛ぶ中、渋野はようやく言葉を続けた。「この4日間、笑顔を絶やさずプレーできたことはすごくよかったと思っています。女子プロゴルフ界を盛り上げていけるように頑張りますので、応援よろしくお願いします」

盛大な拍手を受ける娘の姿に「うれしいですね…」とつぶやいた悟さんは、口を真一文字に結び、涙をこらえているようにも見えた。

大きな体がひときわ目を引く悟さんは学生時代、投てき競技の選手として名をはせた。同じ筑波大学でやり投げの選手だった伸子(のぶこ)さんとの間に3人姉妹の次女として生まれたのが渋野だ。悟さんは「活発で運動神経はよかった」と振り返り、両親のDNAをしっかり受け継いだ娘の少女時代を回顧した。

一時は自分と同じ陸上をやらせたいとも考えたが、「同じ競技をやっても面白くないし、やっぱり好きなことやらせたかった」と、渋野が打ち込んだのはゴルフとソフトボール。ゴルフの経験がなかった両親は、「競技に対する心構えや体の調整方法」など、技術的なこと以外のアドバイスしかできなかったという。

そのひとつが、大会を通じて印象的だったプレー中にも絶やさない笑顔だ。以前はパットを外したときなどに、ふてぶてしい態度をとることもあった。ゴルフの技術は教えられないが、その時には「あんまり見ていて気持ちよくないよ」と伝えた。「ダボを打っても腐ることなく笑顔でプレーしてもらえれば、見ている人も気持ちいいと思う」という願いがあった。

「太陽に向かって花を咲かせるひまわり(向日葵)のように明るく育ってほしい」という思いをこめて、祖父により日向子と名付けられた少女は、まさにその名の通り成長した。この4日間でお茶の間には、その明るく朗らかな笑顔が定着し、すっかりトレードマークとなった。

国体では砲丸投げで2位、円盤投げで3位になった経歴を持つ悟さん。「優勝はないんですよね」と苦笑いし、優勝カップを手に写真撮影に臨む娘を、遠くから誇らしそうに見つめていた。(茨城県つくばみらい市/柴田雄平)

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柴田雄平(しばたゆうへい) プロフィール

1977年生まれ。身長は188cm。猫好き。モデル、俳優業から紆余曲折を経てGDOニュース編集部へ。GDOモテゴル研究部ではシバッバとして活動する。出張が多くなったが「地方のビジネスホテルに一人で泊まるのが苦手」というクリティカルな問題を抱えている。ツイッター: @shibabba

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