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仮設住宅にも招待状 熊本大会開催の意義

◇国内女子◇KKT杯バンテリンレディスオープン 事前情報◇熊本空港CC(熊本県)◇6428yd(パー72)

「震災以降は、熊本の復興の象徴ととらえています」。今大会を主催する熊本県民テレビの担当者は、大会の意義についてそう語った。「2016年に開催中止となって、翌17年に(熊本出身の)上田桃子さんが優勝争いをしてくれた。結果はどうでもいいんです。あのプレーオフの第2打で2オンを狙ってくれた。『攻めんといかんばい!』。『私は攻めるばい!』。あれは県民に対するメッセージだと思いました。そういう選手を生み出したことを、地元の人間として誇りに思っているし、感謝しています――」

復興が進んでいるとはいえ、まだ仮設住宅で生活している人は1.6万人ほどもいる。17年以降、大会は仮設住宅で避難生活を送っている人たちに特別招待券を配ってきた。昨年は3886世帯で、今年は2233世帯。毎年、熊本に春の訪れを告げていた大会は、いまでは別の側面も担うように変ぼうした。

昨年末からの日本女子プロゴルフ協会との放映権を巡る交渉の中で、一時は大会中止と報道された。その反響は小さくなかった。選手やファンから、開催を望む声が数多く寄せられた。期限までに開催申込みはできなかったが、主催者としては一度も開催を諦めたことはなかったという。

大会継続に、選手代表として主導的な立場を取ってきた有村智恵は「まずは、ここに帰って来られてうれしいし、ありがたい。あとは、自分自身でどこまで良いプレーをできるかだと思っている」と、すでに試合へと集中している。

上田も「(予選落ちした)去年は意気込み過ぎて空回りしてしまったので、今年はしっかりと気持ちをコントロールしてプレーしたい」と、高まる気持ちを抑えるのに懸命だ。永久シードの不動裕理は「参加することに意義があると思って、自分をなぐさめています」と謙そんするが、実際にそのプレーを見るだけで喜ぶ地元ファンも少なくはないはずだ。

昨年は、熊本出身の大里桃子がツアー初優勝を飾ったばかり。大里はかつて、今大会のジュニア選考会を勝ち上がって本戦に出場したこともある。「そういう若い選手を生み出すのも、この大会があるからだと思う」と、前出の担当者は胸を張った。

来年の開催に向けた交渉は継続中ということだが、関係者の熱い思いは簡単には消えないだろう。(熊本県菊陽町/今岡涼太)

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今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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