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納得していない…女子ゴルフ3大会“復活”の舞台裏

2019/01/26 06:36

国内女子ゴルフツアーの放映権問題で、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は、2019年の中止を表明していた3大会の”復活”開催にこぎつけた。

開催継続が決まった3大会は、いずれも放映権問題でLPGAと対立した日本テレビ系列が主催で、昨年末には一度「中止」と発表されていた。70人を超える選手の「お願い状」や地元ファンの声があり、各主催者は年明けにLPGAと再交渉。放映権帰属について今後も交渉を続けると確認したことで、今季の開催に至った。

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「KKT杯バンテリンレディス」(4月19日~/熊本空港カントリークラブ)には、熊本県民からの強い開催要望があったという。16年には大会開幕前日に熊本地震があり、LPGAや選手らは復興に向けたチャリティに力を注いできた。大会関係者は、「多くの声が寄せられた。僕らは、開催したくないと思ったことは一度もない」と明かす。

昨年末に行われた今季日程発表の会見で、小林浩美LPGA会長が「今後も開催してもらえるなら扉は開いている」としながらも「(3大会は)中止」と述べたことには、怒りを示した。当時交渉は平行線をたどっていたが、主催者は「一方的に中止と発表された。(大会開催の申し込み)締め切り日に間に合わなかったので、中止です、と。僕らは協議継続中という認識だった」。

県民からの心配の声や問い合わせもあり、「納得したわけではない。1年間は協議を続ける。ただ、選手とファンのためにやるべきだとは思っていた」と開催を決断。約2カ月半後に迫った開幕に「これから急ピッチで準備を進める」と述べた。

41年の歴史を持つ「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」(9月27日~/宮城・利府GC)は東北で唯一の大会だ。11年の東日本大震災の復興トーナメントという意義があり、大会関係者は「開催しないというのは、本意ではなかった」という。選手からの「お願い状」には「被災者の方々を少しでも元気づけられるプレーを見せたい」などと記されており、開催を目指してきた。「今後も協会とは交渉を続ける。ただ地元や選手を優先することに変わらない」とした。

35年間続く「中京テレビ・ブリヂストンレディス」(5月24日~/愛知・中京ゴルフ倶楽部石野コース)の大会関係者は「苦渋の決断だった」と胸の内を明かした。開催に際し、LPGAと交わす協約書は1年単位ということもあり、「今年は開催する。放映権の件は納得していない。今後も協議を続ける」と強調した。「ただ、今回の件で開催しなかったら、選手やファンのことを何も考えていないと思った」と話した。(編集部・林洋平)

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