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メイプルポイントの生きる伝説? 福嶋晃子の復活はあるか

1998年大会以来17年ぶりにメイプルポイントGCに戻ってきた国内女子ツアー「リゾートトラストレディス」が開幕した。1打差の3位発進となったアマチュアの勝みなみは現在16歳。若手が席巻する現在の女子ツアー界において、当時を知る人は多くはいない。「あー、懐かしい」という感想を漏らす福嶋晃子のような選手は、やはり稀だ。

「久しぶりにメイプルでやるって聞いたので、来てみたいなと思った」と福嶋はいう。今週は主催者推薦で今季2戦目のツアー出場。1歳8カ月の長男はツアー会場にも連れてきているが、世話はもっぱら2人の祖母に任せている。

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96年には、ここでプレーオフの末に橋本愛子に敗れて2位。「悔しかったのは覚えている」と流した涙の味は今も蘇る。その年は2年連続賞金女王(96、97年)となる1年目で、豪快なプレースタイルが半ば伝説的に語り継がれている時期だ。

今週、福嶋のバッグを担ぐハウスキャディさんも「あのパー3では、どのクラブというのは覚えています。その時に担いだわけではないけど、皆が話していた」と振り返った。

ティグラウンドから豪快に打ち下ろしていく18番(パー5)は、当時は1Wでフェアウェイの先のラフまで打って、残り190ydを7Iで2オンさせていたという。「今はとても無理だけど」と来月には42歳となる福嶋。「でも、そういうことをキャディさんに言われて、そうだったんだなぁって思い出しますね」と微笑んだ。

大会初日は茂木宏美佐藤靖子と同組になった。茂木は14年2月、佐藤は13年10月に子供を出産し、福嶋家の長男とは同学年。ゴルフと主婦の両立をするママさんゴルファー同士のペアリングでたいそう会話も弾んだのかと思いきや、「教えて欲しいことは沢山あるけど、自分たちのゴルフで精一杯…」と、それぞれが目の前の1打に必死だったという。

「でも、大変さも分かるし、みんなで頑張ろうっていう気持ちだった」

この日の福嶋は、最終18番を5W、8Iと刻んで3打目を52度のウェッジで2mにぴたり。バーディで締めくくって首位と2打差の3アンダー、14位タイでホールアウトした。「でも、ミスがチャンスについたり、たまたまが多すぎる。こんなゴルフは続かない」と、まだ自身のプレーに及第点は与えられない。「また、ここでプレーできるということが楽しいんです」。

ゴルフへの情熱が再び燃え上がり始めているのは間違いない。母・静江さんは言う。「電話で話しても、節々に感じるんですよね。あ、そんなに練習しているんだって」。福嶋本人も否定はしない。「モチベーションは高いですよ」。今のうちから“ママ初V”に期待しておこう。(山梨県上野原市/今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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