2009年 スタジオアリス女子オープン

原江里菜、憧れの存在とのラウンドに抱く気持ちは…

2009/04/09 20:28
憧れの“藍先輩”と久々のラウンドとなる原江里菜。成長の跡を示したいところだ

10日(金)に開幕する「スタジオアリス女子オープン」初日。最も多くのギャラリーを引き連れるであろう注目組が、宮里藍横峯さくら原江里菜がラウンドする15組目だ。特に宮里は、2006年10月の「日本女子オープン」以来となる久々の日本ツアー。ゴルフファンならずとも、初日の結果に多くの関心が寄せられることになるだろう。

藍、さくらのビッグネームに組み込まれた原は、「久々に試合前に緊張しています」と、気が気ではない様子。それもそのはず、宮里と原は同じ東北高校出身で、2学年下の原にとっては日ごろから「藍先輩」と慕う偉大な大先輩だ。原がアマチュア時代の2005年、「大王製紙エリエールレディスオープン」初日に同組でラウンドした経験があるが、プロ転向後では初の同組。「あの時は緊張しませんでしたが、今は成長したところを見てもらいたい」という気持ちが、強い緊張感を生んでいるようだ。

ところが、その緊張は宮里にはまったく伝わっていない様子。「そんなの絶対にウソです。ぜんぜん緊張なんかしていないです。皆さん、だまされちゃダメですよ」と笑う宮里。確かに原に話を聞き進めると「(宮里に)ついていければ…」という言葉から、「引っ張っていければいいんですけど…」というニュアンスに。さらには「楽しみというか、そういう緊張感もいいかな」と、ただ畏敬の念を抱いているだけではないという気持ちが伝わってくる。

2005年のラウンド時は、原が3オーバーの60位タイ、宮里が3アンダーの4位タイ発進と、実力の差をまざまざと見せつけられた。昨シーズンは初勝利を挙げ、今シーズンも3試合を終えて2位タイが2度と、日を追うごとに確かな自信を植え付けている原。明日の初日、大先輩にどのようなプレーで応えるのかが楽しみだ。

2009年 スタジオアリス女子オープン