海外メジャーの試練が与えるもの
2009/04/13 10:09
横峯さくらの大逆転勝利で幕を閉じた国内女子ツアー「スタジオアリス女子オープン」最終日。今週、スポット参戦していた宮里藍も2日目まで首位タイにつけ、藍・さくらの久々の競演と活躍に大いに盛り上がる展開となった。
2人とも、前週は米国女子ツアーのメジャー初戦「クラフトナビスコ選手権」に出場し、休む間もなく国内ツアーを戦う超ハードスケジュール。日本とアメリカを頻繁に往来している宮里はともかく、横峯も約11時間にも及ぶ移動の疲れや時差ボケの影響も見せず、目覚しいプレーを見せた。
逆にメジャー直後のラウンドということで、屈指の難コースで得た経験を冷めない内に活かせた利点があったかもしれない。「先週はショットも良かったし、(今週)いけるかな、という感じはあった。すごく良い経験になりました」と、良いイメージや感触をそのまま国内ツアーに持ち込むことができたのも大きいだろう。
さらに、メジャー帰りのプレーヤーがあと2人。今大会を4位タイで終えた李知姫、15位タイで終えた申智愛だ。申は時差ボケに悩まされ本調子ではなかったものの、随所で光るプレーを披露し上位フィニッシュを果たした。過密日程の4人がいずれも上位で活躍した今大会。世界最高峰のメジャー戦は、体力的ハンデを遥かに凌ぐ自信と経験をプレーヤーに与えてくれるものなのか。かく言う筆者も、先週は取材のためにメジャー戦へ同行した1人。時差ボケで眠さと奮闘していた週末を振り返ると、4人の健闘に頭が下がるやら、自分が情けなくなるやら…。