強さの秘訣はやっぱり練習量?申智愛と横峯さくらの場合
11月第1週の「ミズノクラシック」を終え、母の命日のためにいったん韓国に戻った申智愛は、2日ほど滞在すると水曜日に早速宮崎入り。今日までの丸2週間をミニ合宿のように過ごしていた。今年からフェニックス・シーガイア・リゾートの日韓親善大使となり、韓国ゴルファーを宮崎に誘致する役も担っている申は、「鶏肉がおいしいです」と宮崎地鶏のアピールにも抜かりない。名物の釜揚げうどんは「毎日食べています」とうれしそうにほほ笑んだ。
とはいえ、練習がメインのこの2週間。宮崎カントリークラブそば、さくらゴルフアカデミーも併設されている練習場では毎日1,000球の打ち込みを行い、その後にラウンドを行うというハードな内容だ。この2週間で休んだのは「ダンロップフェニックス」を観戦に行ったという先週の日曜日1日だけ。申は、試合の無いオープンウィークは普段からこのような練習メニューをこなしているという。両手にできたマメ(写真)が、なによりその練習量を物語っている。
この申の練習ぶりをみみざとく聞きつけたのは、横峯の父・良郎氏。「ゴルフを始めたばかりの高校生じゃなく、世界のトップ選手がこれだけやっとるんや。さくらなんて、その5分の1もやっとらんやんけ」と、娘さくらにハッパを掛ける。横峯も「私はやらなくちゃと思っても、納得したらもういいやってやめちゃいますね。打っても200球です・・・」と、恥じ入るように話した。
そんな申に刺激を受けて、今週の横峯はちょっぴりやる気モードを見せている。この日もラウンド途中に話しかけると、「ホールアウトしたらですか?もちろん、練習しますよ」ときっぱり。当然といえば当然なのだろうが、試合が始まるまではテンション低めな横峯にしては気合が入っている方だと言えるだろう。
さらに、「多分、今週は調子がいいですよ」と横峯は珍しく自信を見せる。ボール位置を修正し、ショットに変化が出てきているというのだ。拠点のある宮崎での最終戦、ここ数試合の鬱憤(うっぷん)を晴らせそうな雰囲気は漂ってきている。(宮崎県宮崎市/今岡涼太)