両親に見守られ、諸見里しのぶ完全復活へ!
国内女子ツアー「マンシングウェアレディース東海クラシック」のプロアマ戦に出場した諸見里しのぶが、笑顔でクラブハウスに引き上げてきた。そして、第一声が「調子良いですよ」という言葉だった。
今季の諸見里は5月の「ヨネックスレディス」で予選落ちを喫すると、先週までの12試合中半分の6試合で予選落ちと、これまでにないスランプが続いていた。しかし、先週の「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」で4日間戦い、結果は34位タイと上位ではなかったが、納得のラウンドができたという。
ここ6試合60台のスコアを出していないにも関わらず、「気持ちに余裕ができたというか、今ならいつでも60台のスコアが出るような気がします。2年ぶりですね、この感覚は」と、明日以降は出るはずだと確信する。
その要因の1つはキャディの川口氏の影響。今週までの3試合を担いでもらう約束になっているが、川口氏からのアドバイスで「1つのミスにとらわれずに、この状況ならどうするとか、明日はどうするかなど考えられるので、次に繋がる感じでやれています」と話す。
そしてもう1つの要因が先週から行動を共にする両親の影響だという。「父からは、本当に自分が持っている良さなどを気づかせてもらったり、自然体でゴルフに入れるようになってきました」と嬉しそうに話す。
父親の朝明さんは「しばらく会ってもいなかったし、電話では体調も良くないなど弱気なことを言っていたので心配していました。でも先週はご飯もたくさん食べるし、いろんな話ができて良かったです。母さんとも話したいことがたくさんあったみたいだし」と、2ヶ月ぶりの一家団欒を過ごし、良いリフレッシュができているようだ。
両親はプロアマのラウンド中は岡崎市に所用で出かけたが、ラウンド後の練習は木陰からじっと見つめていた。「女子オープンまでは、しのぶのそばにいます。でも、あんまり長く一緒にいても、しのぶのためにならないかもしれないので・・・」。心配で駆けつけた両親だが、あまり長居しても良くないと娘のことを気にかけている。両親が見つめる前で、2009年以来の復活優勝を果たすことはできるか。(愛知県知多郡/本橋英治)