個性豊かなルーキー3人がプロデビュー!
今週開催の「ニトリレディスゴルフトーナメント」は、優勝争いはもちろんのこと、将来有望なルーキーたちのプレーにも注目が集まりそうだ。今年のプロテストに合格した堀奈津佳、工藤遥加、香妻琴乃の3人が今週、記念すべきプロデビュー戦を果たす。
話題性の大きさで言えば、やはり工藤が一番だろうか。プロ野球・工藤公康投手の長女として、アマチュア時代から多くの注目を浴び続けてきた。昨日24日(水)は公康氏がコースを訪れ、練習場で熱血指導。翌25日はドライビングレンジでショット中心の練習を行い最後の調整を終えた。「プロテストのような“死んじゃう”緊張感はないですね。楽しめたらいいと思います」と話す工藤の目標は、「まずは予選突破」。プロツアーデビュー戦となった昨年の「日本女子オープン」では33位タイと大健闘、今年のプロテストでは最終日に「66」をマークして圏外から一気に合格を掴み取るなど、今週も生まれ持った勝負強さを発揮できるか。
アマ時代に数々のローアマタイトルを獲得してきた香妻も、「心の準備はできていたので緊張ありません」と、新人らしからぬ強心臓ぶり。「魅せるゴルフがしたい」という香妻の目指すプレースタイルは、バーディを量産する攻めのゴルフだ。例えば同じ3アンダーでも、「3バーディノーボギーより、8バーディ5ボギーの方がいい」。プロデビュー戦の雰囲気に物怖じせず、心に掲げるプレースタイルを貫けるか期待したいところ。堀も、今年のプロテストで日本人最上位となる2位通過と実力は十分。中学2年から江連忠ゴルフアカデミーに属し、今週は江連氏自らがバッグを担ぎ、愛弟子のサポートを行う。
個性豊かな、そして将来性豊かな3人がプロデビューを果たす今週。開幕前の話題性は並み居る先輩たちに負けないほど高かったが、プレーでもその名を轟かすことができるか。(北海道苫小牧市/塚田達也)