日韓を飛び回るイ・ボミ「優勝は焦らずに!」
昨年韓国女子ツアーの賞金女王となったイ・ボミは、今季から日本ツアーに出場しているが、韓国でのスポンサー契約などの関係で、日本と韓国の往復を繰り返している。「正直、移動での疲れはあります。でも、今年は韓国ツアーの試合に80%は出ないといけないので、頑張ります」と話す。
ボミは、昨年女王になったことで、数社とスポンサー契約を結んだ。ウェアに入ったスポンサーロゴの露出など1年間の契約があるため、今週の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」を終えると、すぐに韓国へ飛び、再来週は日本で1試合出場するが、その翌週には再び韓国に戻る予定になっている。
日本ツアーのデビュー戦となった、開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」で3位タイに入り、日本ツアーで優勝するのも時間の問題と目されていた。しかし、その後は上位に入るものの優勝争いには絡むことができずに今週で8戦目を迎えた。
「焦ってはいません。今年は本当に移動が大変なので、試合に出ることが一番で優勝はまだだと思っています」。ということで、来年以降のスケジュールが気になるが「来年は日本ツアーに専念というか、できる限り日本の試合に出るつもりです」と目を見開いて嬉しそうに話す。
ドライバーショットの飛距離もトップレベルで、アイアンショットの切れにも定評がある。その反面アプローチなどショートゲームで、まだ日本のコースに慣れていない面も垣間見える。本人は「まだまだ」と話すが、日本のコースに慣れてくれば、すぐにでも優勝する実力を持つ逸材だ。
現在は通訳を帯同しているが「日本語も少しずつ勉強しています」と、こちらも焦らずに少しずつ話せるようになりたいと言う。話す方はまだまだ未熟だが、聞く方ではかなり多くの日本語を理解できるようになってきた。「ギャラリーの声援は嬉しいですね。応援してもらっていることがわかりますので、プレーで応えたい」と、笑顔を絶やさずに移動もツアー出場も繰り返す。(長野県北佐久郡/本橋英治)