今季国内初メジャーで上位を賑わす海外勢
今季の国内女子メジャー初戦となる「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」は2日目を終えたが、上位につける海外勢の中から2人の選手を紹介したい。
一人目は通算5アンダーで首位と1打差、単独3位につけるテレサ・ルー。台湾出身のルーは、06年から10年までの5年間は米ツアーを主戦場として戦っていたが、昨年は「テスト的に」日米両ツアーに参戦。日本ツアーで13試合をこなし賞金ランクは59位。年末のQTで33位に入り、今季の出場権を獲得した。
「5年間アメリカでプレーしたけど、日本は人も好きだし、ご飯もおいしい。台湾にも近いので、今年米ツアーに出るのはナビスコとUSオープンだけ」と、今季は日本ツアーに専念する予定だという。
今週は「残り2日間良いプレーが出来れば、勝てなくてもOK」と気楽に構えるが、練習ラウンドを共にした台湾の先輩プロ、ジュリー呂に「テンポが早いのでは?」と指摘されたチッピングを修正し、「先週はショートゲームが凄く悪くて予選落ちしたけど、今週はすごくいい。先輩に感謝しています」と、明るい笑顔を見せる。
もう一人は、昨年の韓国ツアーの賞金女王、イ・ボミだ。この日は朝イチの第1組でスタートしたボミだが、その組には午後のティオフを控えるキャディ達が3人ついてコースの下見を行っていた。「いや、ボミが可愛いから見に来ているだけです」という本気か冗談か判断の難しい言葉がさらっと出るほど、既にツアーでの存在感は増している。
キャディを務める川口氏は、「100ヤード以内が抜群にうまい。今日はほとんど1ピン以内につけていたし、不動さんと同じくらいじゃないかな」と舌を巻く。大会前は「そんなに爆発力はないと思うんだけど、毎日2、3アンダーずつスコアを伸ばして行くようなタイプ。今週なんて彼女に向いていると思いますよ」と話していたが、まさにその通りの展開となっている。
2日目を終えて、首位と3打差の5位タイにつけるボミ。「風も無くてティショットもあまり良くなかったけど、アンダーパーで回れて良かった。ショットが良くてスコアを伸ばしたかったけど、パットが決まらなかった」と、最終ホールでもカラーから3パットをするなど、本人にとっては納得いくラウンドではなかったようだが、残り36ホールも安定したプレーで大会を盛り上げてくれることだろう。(編集部:今岡涼太)