大山志保、豪州旅行でリフレッシュ!
国内女子ツアー「伊藤園レディスゴルフトーナメント」の2日目、怒涛のバーディラッシュを見せた大山志保。15番までに8つのバーディを積み重ね、この時点で通算5アンダーの首位に並んだ。ところが、17番パー3でティショットを池に入れてダブルボギー。さらに最終18番で5mのバーディチャンスから3パットでボギーフィニッシュとなってしまった。
「17番はナイスショットだと思ったのですが、思った以上に風が強かったみたいで。18番はバーディパットを入れにいっちゃって・・・」。上がり2ホールのミスを悔しがる大山。「でも、今日は暖かったので、肘も痛まなかったし、ショットが良くてチャンスはほとんど1m程度につけました」と、この日4ストローク伸ばして通算2アンダーの7位タイに浮上したことには満足顔。
ところが、シード権まで800万円に迫っていることに触れると「自分の中では、怪我からここまで復帰できたことで満足していたので、シード権のことは考えていなかったんです。でも、ファンの方々や皆さん(記者)がシード権の話をするので、取らなきゃだめかなって考えるようになってしまって・・・」と辛そうに話し出した。
「大塚家具の時が一番プレッシャーかかっちゃって。実は、あの試合が終わったあと、涙が止まらなくて、一人でオーストラリアに旅をしてきました。怪我のリハビリを兼ねてお世話になった家に行ったのですが、家族に会ったら涙が溢れてきました」。試合が終わって、その足で飛行機に乗り、気分転換の旅に出たのだ。
そして帰国した大山は「自分自身に負担をかけたくないし、これからは楽しくやりたいと思うようにしました。だから、シード権を取りたいではなく、結果として取れたら嬉しい程度です」と気持ちを整理した。
今週は米ツアー参戦時に肘の故障中も面倒を看てくれたディーナ氏にキャディをお願いしている。「彼は私のことをわかってくれているので、今週、来週とキャディをお願いしました」。信頼できるキャディとともに、明日の最終日も楽しくラウンドすることを考えている大山だが、彼女のバーディを決めた後の右手で作るガッツポーズや、ウィニングパットを決めた瞬間にギャラリースタンドに向かってジャンプしながら振り返る姿を早く見たいものだ。(編集部:本橋英治)