賞金女王レースに終止符を打つのは?
2009/11/15 19:28
「伊藤園レディス」優勝で、再び賞金女王への視界が開けてきた横峯さくら。今週は、連続予選通過記録を不動裕理の91試合に次ぐ、歴代2位タイの80試合とするなど、現在の安定感は群を抜いている。これは、07年5月から今週まで、実に足掛け3年に渡って予選落ちを経験していないことになる。
その安定感はスタッツを見ても明らかで、平均ストローク、パーセーブ率、リカバリー率は全選手中トップ。その他のスタッツでも、3位以下が無いというバランスの良さだ。
デビュー当初は経費節約の為にキャンピングカーで試合会場を転戦していたが、ここ数年は食事管理の為に栄養士を帯同させ、玄米や野菜中心の食事で体調管理に抜かりは無い。シーズン終盤のこの時期になっても、先週月曜日はプロアマに参加し、火曜日は姉・瑠依の練習ラウンドに付き合うなど、連日ハードスケジュールをこなしている。
「大丈夫かよってこっちが心配になるけど、全然疲れてないって言う」と、横峯の父・良郎氏も舌を巻く体力。この日も、(移動が間に合えば)19時の飛行機で宮崎に戻り、月曜日は最終戦が開催される宮崎CCをラウンド予定。翌火曜日に、毎年恒例となっているフェニックスチャレンジに出場し、水曜日に次戦が行われる香川に入る予定という。
積み上げてきた基礎の違い。それが、シーズン終盤のこの時期になって、じわじわと効いてきているようだ。(編集部:今岡涼太)
■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka