地球の裏側、ブラジルのゴルフ事情
ブラジルと言えば、サッカーとカーニバル。陽気なラテンの人々が、だだっ広い屋外で小さなボールを小さな穴に入れるスポーツに勤しむ姿は、なかなか想像が難しい。日本とは地球の反対側にある国のゴルフ事情は一体どうなっているのだろう?
そんな疑問が沸いて来るのは、「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」2日目を終えて、3位タイにつける飯田マリアが、ブラジル国籍の日系3世という安直な理由から。今は日本に住んで、日本ツアーを戦う飯田が、ブラジルのゴルフ事情について語ってくれた。
5年前に日本に来た飯田だが、その頃ブラジル国内には150近いゴルフ場があったという。特に赤道に近い北部地域はリゾート地として開発が進んでおり、立派なゴルフ場がいくつもあるという。「私が驚いたのは、パー4のホールなのに、ティグラウンドとグリーンだけ緑(芝生)で、あとは全部砂。そこに、パームツリーが植わっている」。セカンドショットは確実にバンカーショット?になる訳だ。
2016年のオリンピック候補地として立候補しているブラジル。もしブラジルが当選し、ゴルフが競技種目に採用されれば、そんな驚きのホールも実際に目にすることが出来るかも知れない。
逆に、ブラジルで育った飯田も、日本に来てさまざまなカルチャーショックを受けたという。食べ物では、もんじゃ焼き。「最初は食べるものじゃないと思った」と笑うが、今は「美味しい」と笑顔を見せる。あとは、カレーライス。「ブラジル人は絶対に食べられないと思う」。なんで?と理由を想像すると、ちょっぴり嫌な気分になってしまうが…。
そして、最初はパニックだったというのが、日本の大浴場。「日本人は凄く恥かしがり屋なのに、なんで!?」と戸惑ったが、みんな普通だしと受け入れたという。話はゴルフから脱線気味だが、ゴルフという競技を通して異文化が交流できる、やっぱりスポーツは偉大だなと実感出来た。(編集部:今岡涼太)
■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka