優勝争いは史上2番目の大混戦!
最終日を前にして首位に6人並んでいたのが、1995年の「大王製紙エリエールレディス」で、これが記録の残る1990年以降では最多人数が首位タイで最終日を迎えた大会となる。今週の「ゴルフ5レディス」は、2日目を終えて首位タイに5人がひしめく。これは、2000年の「住友VISA太平洋クラブレディス」と並んで、2番目に多い記録だ。
通算8アンダーの首位タイ、そして賞金ランキングトップを走る諸見里しのぶは、「15アンダー位は行きたい」と明日の優勝スコアを予想する。「今日は(佐伯)三貴さんが65で回っているし、その位は出るコースなので」と、目標設定はかなり高い。その言葉は、今の諸見里の好調さの裏返しとも言えるだろう。
ひそかに逆転優勝を狙っているのは、通算7アンダーにつける斉藤裕子。この日「69」で回ってトップとは1打差。いつもさりげなく上位に居るという理由で命名された“サリーちゃん”の愛称通りのプレーを見せた。「ゴルフ5さんはウェア契約をして貰っているし、やっぱり狙いますよ」と、笑顔で話す余裕が頼もしい。
もう一人、通算5アンダーからの一発逆転を目指すのは、小学校6年生の時に出場した今大会が初めてのレギュラーツアーで、以降アマチュアながら何度も優勝争いに絡む相性の良さを見せている金田久美子だ。「優勝すれば、いろんな問題がすべて解決する」と父の弘吉さんは言う。来年のシード権に、日本女子オープンの出場権、そしてミズノクラシックの出場権(富士通レディス終了時の賞金ランキング35位まで)…。のどから手が出るほど欲しい優勝に、「狙えなくはない」と金田も気合を覗かせた。
豪華メンバーが勢ぞろいの優勝争い。明日はどんな展開になるのか、現場にいても全く予想がつきません。(編集部:今岡涼太)
■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka